こんにちは、森雨です。
息子の夏風邪が長引いて、ちょっと更新が滞っていました。

今回は息子の看病の傍らで読んだサイコパスについての書籍から
考えたことをまとめてみたいと思います。

実は本を読むまでこの本がサイコパスについて書かれたものだとは
知らなかったんです。

私が知りたかったのは「良心」って結局一体どういうものなのか?ということ。

正直「良心を持たない人っているの?本当に?」という疑いの目がありました。

この本を読むまでサイコパスは成長の過程で何かあって(虐待とかトラウマとか)
引き起こされるものだと思い込んでいました。なんとなく。

でも違いました。

サイコパスはほとんどが先天的なものだったのです。

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サイコパスってどういう人?特徴はこんな感じ

サイコパスとはどういうものなのか?

一言で言うとタイトル通り良心を持たない人のこと、を言うんですが、
精神医学の世界では『反社会性人格障害』と呼ばれています。

アメリカでは全体の約4%。つまり、25人に1人。
結構多いですよね。

著書がアメリカ人精神医学者なのでどうしてもアメリカのデータとなってしまうんですが、
以下の7つの中の3つが当てはまると『反社会性人格障害』と診断されるそうです。

  • 社会的規範に順応できない
  • 人をだます、操作する
  • 衝動的である、計画性が無い
  • カッとしやすい、攻撃的である
  • 自分や他人の身の安全をまったく考えない
  • 一貫した無責任さ
  • 他の人を傷つけたり、虐待したり、物を盗んだりした後で、良心の呵責を感じない

サイコパスに特徴的なのはその「カリスマ性」で、言葉巧みに相手を操ったり、気さくで取っつきやすく
普通の人よりオーラがあって魅力的に映る人間なのだそう。

常に世界がゲーム感覚で、仕事も恋愛も家庭もすべて自分の都合のいいように動かすことだけを
目的として動いていて、相手がどう思おうが傷つこうが愛されようがサイコパスにとっては
勝ち負けでしかないそう。

こんな人を家族や恋人に持ってしまったら…わかりますよね?

この本には実際にいるサイコパスの人物像や、サイコパスに傷つけられた人たちの例が
載っています。

サイコパスは一見、優秀な人物で誰もが羨む環境にいたりします。
誰にでも優しく、親切で人望が厚かったりすることも多いですが、
実際付き合ってみるとゾっとするほど冷たく、他者に心からの愛情を示すことは
ありません。

感情が浅いので、相手に感情移入することはありません。
家族や周囲の人々がどういう気持ちになるか?は考えられないのです。

そのため、子どものころから何をしても反省や罪悪感を感じることなく生き続けることになります。

平気で人を貶め、苦しめ、コントロールしますが、犯罪を犯すことはまれらしく、
そのため社会でも目立つことはほどんどないそうです。

何でも手に入れるさまは「すごい野心家」として輝いて見えることでしょう。

サイコパスは本当にいるのか?

まず、私が疑問だったのが本当に良心を全くもたない人間が存在するのか?
いうこと。

私はいつも「ひどい性格」と聞くと、
「本人の幼少期はどういうことがあったのか?」
「どうしてそういう行動をする人間になったのか?」ということをまず考えます。

そこで、被虐待児? 自己肯定感が特別低かったのでは?
境界性パーソナリティ障害では?

実際に多くが幼少期に何らかのトラウマを抱えていたりするので
それはそれで興味深く観察するのですが、

こういうサイコパスのような人達がいったいどこから来たのか?

どうしたら「サイコパス」にならずに済むのか?

を考えるべきなんじゃないかと思いました。

しかし、この本の第七章『何が良心のない人を作り上げるのか?』で
その疑問もあっさり払拭されました。

サイコパスと違って、愛着障害をもつ子どもも大人も、魅力があったり、
人間関係で利口に立ち回ったりすることはめったにない。
逆に、これらの不幸な人々はたいていどこかで反発を覚えさせるし、自分を正常に
「見せかけよう」と努力することもない。

(中略)

多くの臨床医や親たちの報告によると、サイコパス傾向を持つ子どもは家族と
温かな関係を持とうとしない。
彼らは肉体的にも感情的にも距離を置きたがる。
もちろん、愛着障害の子どもたちもそれは同じだ。
だが、不幸な愛着障害とは違い、サイコパスが家庭から離れるのはサイコパス独自の
世界にいる結果であって、原因ではない。

重度の愛着障害の場合、確かにサイコパスと行動に類似点は多いけど、
どの行動にも愛着障害には原因があっても、サイコパスには原因はないということが
明らかにされているようです。

愛着障害は基本的に幼少期に手に入らなかった愛情や温かい家庭を
求め続けるので確かにサイコパスの症例にはあたらないですね。

「魅力があったり、人間関係で利口に立ち回ったりすることはめったにない」
→魅力云々はともかく(苦笑)、人間関係はサイコパスたちのようにうまくいかないことが
多いです。気を遣いすぎたり、もしくはその逆で。
なんでもそつなく出来るサイコパスとは確かに違いますね。

サイコパスは避ける以外の対処法がない!?

「サイコパス怖!(;´Д`)」と思った人。正しい反応です。

サイコパスは治りませんし、サイコパス自身治ることを望んでいませんし、
特に自覚しているわけでもありません。

治療法がある他の人格障害とは別格なのです。。

「愛する人と出会ってから、努力の末、治った!」
「家族を持ってから、変わった!」

なんてこともないということです。

「もし上司がサイコパスだったら?」

「もし夫(妻)がサイコパスだったら?」

「もし親がサイコパスだったら?」

「もし義両親がサイコパスだったら?」

実はアジアは宗教や風習の関係もあり、
アメリカほどサイコパスは多くないそうです。
世界的にもサイコパスが少ない傾向だということです。
特に日本は少ないようで、安心というわけではありませんが、
欧米より心配することも無さそうです。

しかし、「もし…」はありますよね。

ということで、本書に書かれている「サイコパスを見抜く13のルール」を
紹介します。

私はこの13項目はサイコパスだけでなく、
自分にとって害になる人たちを見抜く方法であるとも思います。

【毒親にも】害になる人たちから身を守る13か条

  • 世の中には良心を持たない人がいるという事実を知ること
  • 自分の直感を信じること
  • 相手の言葉・責任・約束について「3回の原則」を当てはめてみること
  • 権威を疑うこと
  • 調子のいい言葉を疑うこと
  • 尊敬の意味を自分に問うてみること
  • ゲームに加わらないこと
  • 相手を避けること。いかなる種類の連絡も絶つこと
  • 人に同情しやすい自分の性格に疑問を持つこと
  • 治らないものを、治そうとしない
  • どんな理由があっても、サイコパスの素顔を隠すような協力はダメ
  • 自分の心を守ること
  • 幸せに生きること
  • 出典:マーサ・スタウト著 良心を持たない人たち

このサイコパスに対処する13のルールって、実は毒親育ちたちにもずばり言えることじゃないかと
思うんですよね。

サイコパスに支配されている図って、実は毒親に支配されている状態とそんなに
変わらないんじゃないかと。

「世の中には良心を持たない人がいるということを知る」
→世の中にはひどいことをする親がいることいことを知る

「自分の直感を信じること」
→もしかして毒親かも?自分を傷つけているかも?と思ったら即行動すること

こんな風に置き換えても考えられますよね。

ちなみに、この中でも特に重要だと思ったのは
「尊敬の意味を自分に問うてみること」というもの。

これはつまり、人を怒鳴り散らしたり、蔑んだりして大きな顔している人のことを
無意識に尊敬の対象で見たりする人にはなるな、ということ。

例えば子どもが親や教師に理不尽に体罰を受けていて、本当なら抗議して当然なのに
気づけば憎むどころか尊敬の念で見てしまうということはよくあるんですよね。
本人は気づきにくいのが難点ですが。

【最後に】気軽に「サイコパス」と言ってはいけないよ

ここまでサイコパスの特徴や対処法について書いていきましたが、
ここで読んで「あ!やっぱりあいつサイコパスだ!」なんて言って
人を簡単にサイコパス扱いしてはいけません。

サイコパスはめったにいません。
また反社会性人格障害と比べても診断が本当に難しいのです。

大抵の人は過去のトラウマやコンプレックスで良心がちょっとねじ曲がってしまって
いるだけで、本当に良心がない!という状態はまれなのです。

繰り返すようですが、軽々しく人(自分)に対してサイコパスという診断名を下してはいけません。

良心をもたない人たちの中の『訳者あとがき』ではこんな一文があります。

ロバート・ヘアが自ら作成した精神病質チェックリストについて、
「(素人が)自分自身やそばにいる人を、これを使って診断してはならない」と戒めているように、
軽々しくこの名称を人にあてはめ、排除するべきではないことは、強調しておきたい。

ロバート・ヘアというのは上記のサイコパスチェックリストを作った人です。

この記事では書きませんでしたが、人間の良心について知りたい場合もこの著書が
大変参考になりました。
(近いうちに記事にしたいと思います)

 

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