あけましておめでとうございます、森雨です。
今年もよろしくお願いします。

2017年に、東芝がサザエさんから手を引くことを決めて公表しましたよね。

以前書いたこのシリーズ

そう、
みんなが知っているあのアニメの家庭環境シリーズ。

これまでドラえもん・クレしん・あたしンち・ちびまる子ちゃんなどと
国民的アニメとか言われるジャンルを漁っていましたが

今回はもう国民の7割は「なんでまだやってんの?!」と思っているあのアニメ
『サザエさん』を取り上げたいと思います。

個人的には「とうとう書いちゃうか」って感じです。
お付き合いください。

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【まず】私はサザエさんが大好きだ。

まず初めにどうしても前置きしておきたいんですが、

私は『サザエさん』が大好きです。

ほんっと好きです。

どれくらい好きかって言うと、子どもの時はサザエさんを録画して
繰り返し繰り返し観ていたし、当然火曜版・日曜版も両方見ていたし
関西住みですがわざわざ長谷川町子美術館目的で東京にも行ったし

長谷川町子さんの原作漫画はすべて小学生の時に読破しているし、
(エプロンおばさんとかやじきた珍道中とかも)

今でも暇さえあれば時々YouTubeでサザエさんを見ているくらいです。

とにかく好きです、サザエさん。

この安定感にいつもホッとさせられているんです。

それくらい好きなサザエさんを今からズタボロに批評します。
ごめんなさい。

サザエさんちの家族構成

サザエさんの家庭構成なんて、日本国民なら誰でも知っているだろうとは
思うんですが(嘘です。別に知らなくていいよ)


(出典:フジテレビ サザエさん

主人公のサザエは波平・フネ夫婦の長女です。

長男にカツオ、次女にワカメがいます。

サザエはフグ田マスオと結婚し、一旦は夫婦だけで暮らしていたんですが
住んでいた一戸建ての塀を勝手に切っちゃったところを大家に見つかり、
言い合いになったりして結局追い出されるように磯野家に転がりこみました。

結構めちゃくちゃな勝手な理由ですね。笑
でもまあ、カツオとワカメはお姉ちゃんが戻ってきたことに大喜びでした。

その後、長男フグ田タラオが生まれて世田谷の平屋建てに7人の家族が同居することに
なったところから物語がアニメ版では始まります。

アニメ版ではここにさらに波野ノリスケ(波平の妹の子ども)と妻タイ子、
子どものイクラもよく登場しますね。

サザエはどうしてカツオを追いかけるのか

これまでいくつものサザエさんについて研究した本が
出ていたんですが(一時期流行った模様)

その中でも色々と言われていましたが、
今回は一ファンの視点から少し…。

サザエはよくいたずらをしたカツオを追いかけ回していますよね。

常にカツオはサザエに執着し、サザエはカツオの動向を注視しています。
サザエの上げ足をとるのはカツオの仕事で、カツオのいたずらに対応するのも
サザエ。

これをよくある「仲のいい」姉弟の姿だと思いますか?

いや、違和感を覚える人が圧倒的に多いと思います。
なぜならサザエは大人で、カツオは小学生だから。

カツオの嫌味も「ハイハイ」で済ませられないほど怒りと
自信を抱えている彼女の内心はどうなっているんだろう?

以前みうらじゅん氏がサザエさんの言動について、
同居のせいでセックスレスになっているのが原因だと著書で
書いているのを見て、なるほどと納得しました。

確かに、セックスレスって環境も大いに原因になると思います。
サザエさんちは広いとはいえ、平屋建てだしふすまだし子ども部屋が隣だし

夫婦の会話もカツオに筒抜けだし(立ち聞きしてる)、
常に誰かが家にいるようにしているしでムードもくそもないんですよ。

2人の時間が無いことで夫婦は一気に「家族」になっちゃうので
サザエもストレスが溜まりますよね。

マスオも根っからの養子タイプなので「じゃあ別居しよう」とは
ならないし…。

波平について

サザエさんは時代に合わない。
このことは周知の事実。

時代に合わない物でも、それを理解して楽しめるならいいんですが
サザエさんはアニメです。子どもも観ます。

そして問題点を是正する人もキャラクターの中におらず、
成長しない分変化もしないので常に過去の問題を抱えたまま
物語が作られていきます。

代表的なのがサザエさんの中の男尊女卑です。

サザエさんちでは男性は家事を一切しません。

ちょっとやっただけで「そんなことは私がしますから」と
必ずフネが言い、「すみませんお父さん」と謝ります。

時代に沿っていないんです。
サザエさんを古き良き日本だという意見もわかりますが、
この「懐かしくて温かい」人たちの弊害も忘れてはいけないんです。

子育てと家事は女が、仕事は男がという文化がにじみ出ているサザエさん。

アニメ版・サザエさんでは何度もサザエが働きに行こうかというエピソードを
やっていますが、いつも波平に許可を得ます。

ちょっとしたことですが、引っかかります。

「まあいいじゃん。視聴率もいいし、固いこと言うなよ」

と思う人もいると思うし、あの時代を逆行したアニメを「昔の設定なのよ」と
子どもに教えている人もいると思うんだけど(でもここはおかしいんですよ。
だって花沢さんのお父さん携帯電話持ってた回あるし。制作側が適当過ぎる)

こういう雰囲気や考えを「本来の家族の姿!」と称賛する声があるのもまた事実なんです。

こんな歪んだ一家が…!!!

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マスオがなぜ波平に逆らわないか

養子のような扱いを受ける夫のことを世間では「マスオさん」という代名詞を
使って表現することがあるくらい、マスオさんは養子じゃないのに養子してますよね。

一度アニメ版で「マスオさん、養子についてどう思う?」とカツオが聞いたとき、

マスオは「失礼な!僕は養子なんかじゃないぞ!」と言って
「世間ではそういう風に見えるのか…」と悩んでいました。
(見えるなんてもんじゃない。笑)

実はマスオは波平が大好きなのには理由があるんです。

マスオさんはあんな生意気な義理の弟や妹がいたりしてなぜ平気なのか。
養子扱いされていてもなぜ平気なのか。

それはマスオさんの生い立ちに理由が隠されています。

マスオさんは実は幼い時に父親を亡くし、お母さんの女手一つで育ちました。
(サケオというお兄さんがいる)

肝っ玉母ちゃんといったお母さんで、マスオ!と怒鳴りつけるような
要するに波平のようなお母さんなんです。

父の姿を知らず、そんなお母さんの元で育ったために
自然とマスオさんは母のような波平に惹かれていったんだと
思います。(…そういうんじゃないぞ)

波平がカツオを怒鳴りつけるのを見ながら、
懐かしさと憧れで幸せなんだと思います。

一度マンションを買って3人で暮らそうか?という流れになったときにも
「お父さんと駅で別れるなんていう生活には耐えられない」
波平に言ってました。鳥肌が立ちました。

原作とアニメは別物

サザエさんの漫画は新聞連載されていました。
元々サザエさんは風刺漫画だったんです。

作者の長谷川町子さんには父親がおらず、母と妹たちを養うために
漫画を描いて生計を立てていた大黒柱だったわけです。

そんな長谷川町子さんが男尊女卑を良しとしたわけがないのです。

家に男手が無く、仕事で家族を養うくらいの収入があったところを見ると
相当たくましい人だったんでしょう。生涯結婚はせず、独身で貫きました。

これまで多くのサザエさんのアニメ作品を見てきた中で腹が立ったものが
あります。

何という作品かどうしても思い出せないんですが、
波平が「最近の母親は嘆かわしい!」と言っていたんです。。

波平がそういうオッサンキャラクターなのは別に結構なんですが、
その中で誰も是正しないんですよね。

周囲も「そうですね~」と流すのみ。

しつこいようですが、果たして長谷川町子さんがそんな発言を許したでしょうか?

もし今でもサザエさんが新聞連載されていたら、そんな発言をするオッサンを
ぎゃふんと言わせるような内容にしただろうし、

第一、サザエさんはもっと自立した今風の女性という設定だったので
家族のせいで何かを犠牲にしたりするようなこともなかったのです。

男性陣の一方的な意見に同調するなんてもってのほか!という感じの
キャラクターでした。
そんなサザエさんが巻き起こすおっちょこちょいエピソードだからこそ読者にも
受けたんでしょうけど…

とにかくアニメと原作は天と地ほどの差があります。

今後サザエさんを放送する意義があるのだろうか

昨年、東芝の経営悪化により長年のスポンサーがサザエさんという
ある意味「贅沢品」から手を引く結果となり、今後はどこがサザエさんを
背負っていくかが注目されています。

正直、もうサザエさんの放送は終了で良いのではと思うのです。

ファンとしては続けて欲しい、という思いも少しはあるのですが

それまでの絵のタッチと水彩色のような落ち着いた色合いもなく、
また先にも述べたような原作と違いすぎる趣旨の発言も考慮し
本来のサザエさんからここまでずれてしまうと

正直「もうやる意味ないんじゃ…」

と思うんですよね。

しかしまあ、視聴率は依然10%を切ることはないので
どこかしらがスポンサー候補に手を上げるでしょうけど。
(ていうかもう既に決まってそう…)

古き良き日本……。

古いものが全て良いとは限らないという当たり前のことを
今の日本はもっと発信していく必要がある気がします。

 

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