【甘やかす親の心理】『甘やかす』という名の虐待について考える【毒親】

私の子育て
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こんにちは、森雨です。
今回はいつもとは視点を変えて親について考えてみたいと思います。

多くの毒親たちのイメージが、
子どもにきつく当たり、酷い言葉を浴びせたり行動を制限したりして
とにかく子どもの成長や自立を妨げるもの…のような風潮がありますよね。

実際、私も、このブログを介して寄せられたコメントにも
そんな風に親からひどい扱いを受けてきた人が多いのが現状です。

しかし、今回私がお話ししたいのが全く逆の親。

つまり、子どもをとにかく甘やかして育てる親についてなんです。

【そもそも】甘やかすってどういうこと?

まず、最初にしっかりと言っておきたいんですが、

『甘やかす』というのと『甘えさせる』というのは全然違います。

私が今回言及したいのは『甘やかす』親についてです。
何でもかんでも子どもがするべきことを親がサッサとやってしまう親のことです。

子どもの(親に甘えたい)(親に抱きしめてもらいたい)という気持ちを
無視しろというわけではありませんので、決して混同しないようにしてください。
愛着形成は何より重要な『教育』ですからね。

『甘やかし』というもの

甘やかす親、というのは誰しもが一度は目にしたことがあると思います。
もしかしたら自分の親がそうだ、という人もいるかもしれませんし、
兄や弟に対しては親は甘やかしていた、という人もいるかも。

うちの実家は後者で、私以外の子ども(兄と姉)に対しては親はかなり甘やかしていました。
何をするにも、母がピタッとくっついて行動していました。
何を決めるのにも、親の言う通りにし、結局進学する学校も、職業でさえ親が決めました。

大学に入ると、毎朝母は遠くで一人暮らしする兄たちにモーニングコールをし、
母は二人が何をしてどこに行くのかを全て把握していました。

(私は末っ子で出来が悪いというのでネグレクトを受けていたので、
そういう意味では母からの干渉は一切ありませんでした)

家は違いますが、同じような感じで義実家がもうべた甘家庭です。
姑はとにかく子どもたち(夫を含め)に甘いんです。

例えば、義弟は大学生ですが、バイトから帰って夜中の何時であろうと姑に食事を
作らせます。
そして朝何時であろうと、また母親(姑)がどんなに急用があって忙しそうにしていようと
「ラーメンとチャーハン作って」「フライドポテト(手作り)作って」と指示します。

布団は上げたことはなく、服を脱ぎ散らかして遊びに出かけます。
洗濯も掃除も、すべて母親がしています。
洗濯機のボタン一つ押したことは無いし、いつも玄関で靴下を脱ぎ散らかしています。

就活で使うスーツの準備・面接会場の近くのホテルの予約もすべて母親がしています。

はい、これが『甘やかし』です。
すごいですよね。

これを全て親に頼らず(頼れず)自分でなんとかしてきた、という人たちが聞いたら
呆然としますよね。

当然です!

私自身、そんな甘やかしの光景に怒りを感じないと言えば嘘になります。

でも……。

自分の育った環境を無視し、少し冷静に考えてみてください。

これって本当に本人の為になるんでしょうか。

むしろ、事あるごとに成長の機会を奪っていると考えたらどうでしょう。

甘やかす親について考えた【3つの視点】

私は義弟や兄たちの光景を見ながら、

(羨ましい…誰も私を甘やかさせてなんてくれなかった)

と哀しい気持ちで見ていましたが、今は違います。
親になってから、親の視点で考えてみることに成功したんです。

【甘やかす親①】『甘やかし』で親はとにかく楽できる

まず初めに、甘やかすということほど楽なことはありません。

誰しも一度は「あれ買ってよー!」と駄々をこねる子どもを見たことありますよね。

大抵の親は「また今度ね」「こないだ○○買ったとこでしょ!」などと言って
子どものふっと湧いて出た欲求と戦います。

子どもは「今日はダメ」と言われてそれにいやいやながらも従うことで
我慢すること、いつでも自分の思ったようにはならないことを学ぶんですが…

もしそこで「はいはい、どうぞ!」とサッサと買ったらどうでしょう。

子どもは当然泣き止みますよね。

親はもう子どもに叱ることも、用事が済まないとイライラすることも
無いのです。

そりゃー、親は楽ですよ。

子どもにあれこれ言わなくてもいいし、用事はスムーズにできるじゃないですか。

【甘やかす親②】『甘やかし』で子どもを子ども扱い出来る

先にも例で出したように、義弟は義母に甘やかされています。

実は義弟は末っ子で、かなり長男である夫とは歳が離れているんです。
そのせいもあって、孫のような可愛さがあるらしく、

「○○(義弟)くらい可愛い子はいない!」と公言しています。苦笑

義母たちの頭の中では、義弟の成長は小学生くらいで止まっています。
「可愛い私の○○くん」でいて欲しいから、いつまでも親をこき使ってほしいと
思っているんです。

「ワガママな私の可愛い子どもたち」の洗濯物を干し、いつでも食べたい物を
食べたいだけ作ってやるのが義母の幸せなのです。

親の勝手な妄想と願望の犠牲になるのは子どもです。

「○○くんは洗濯なんてしなくていい」

「料理なんて私が作ってあげる」

「洗濯機に靴下を入れなくていい」

「お金が無いなら私が出してあげる」

「車が欲しいのなら買ってあげる」

こんなことを言われ続けて、甘やかされて育った子どもが、夫になった時、父になった時…。

どうなるかは容易に想像つくのではないでしょうか?

【甘やかす親③】子どもの自立を恐れ、反抗期が来ないようにする

親がなにより恐れているのが、子どもの自立です。
同時にそれに伴う反抗を極度に恐れています。

子どもが自立心を養い、社会に出ていく基盤を作るために必要な『反抗期』を
甘やかす親たちはとても恐れています。

『私の可愛い子ども』が親に対して「うるせー」「うざい」「クソばばあ」なんて言うのを聞きたくありません。

親たちは「ママ、夕飯はエビフライがいい」という可愛いセリフが聞けなくなるのは嫌なので、
必死で子どもの言う通りに動き、反抗期を阻止します。

その様子はまるでいつまでもボーイソプラノの歌声が聞きたいがために、アソコを切り落とすかのようです。

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【甘やかす親④】子どものことを愛していない

ハッキリ言ってしまうと、甘やかしてしまう親は子どもを愛してはいないんです。

誰よりも可愛がってはいますが、愛してはいないんです。

じゃあ誰を愛しているかというと、自分自身です。

子どもを可愛がる、子どものいいように使われる自分を客観的に見て

「あたしったらほんとに頑張ってるなぁ~」

と思っているんです。(マジで)

だから、子どもは自分の為に機能していればいいし、
そのためにもわがままを言ってほしいんですよ。

全ては自分たちの幸せの為に。

『甘やかし』は子どものためではなく、100%親自身のためなんです。

甘やかされた子どもたちがどうなるかって?

そんな風に、親の自分勝手な妄想に付き合って甘やかされ続けた子どもが
どうなるのかというと、

当然、社会で生きづらさを抱えていくことになります。

時々、お坊ちゃまやお嬢様だった人が病んでいくのを見た人が

「何不自由なく育っただろうに、どうしてあんな風になったんだろう?」

と平気で言うのを聞きますが、
いえいえ、自然の成り行きですよ。

それまで何でも親にやってもらってきた子。

つまりこの場合「成長するチャンスを奪われてきた子」は
自分では何も考えられません。

よく言う『指示待ち人間』になります。

また、多くの場合お金に対する感覚も麻痺しているので、
自分の収入に見合った生活水準を保つことが出来ません。

そして一番大きい特徴として、男の子であれば女性のすることに
感心を持てません。

「家の事はママのすることであって、自分のするようなことではない」

と思い込んでいるために、妻を気遣うことが出来ません。
子どもの教育も女の仕事だと思っているので、教育について意見を求められても
戸惑います。

「君に任せるよ」

とわからないことをスルーするスルー夫になるわけです。

いつでも幻想を抱きがちで、口では大きなことを言いますが、
自分で考えることが出来ないので行動に移せません。

どんなときも、結局親の言う通りに動くしかないのです。

ここまで来ると親の支配は大成功。

自他ともに認めるマザコンとなります。

【甘やかされる】子どもに責任は無いのか?という問題。

でも、甘やかされて育った(だろう)人を見た多くの人が、

「情けない!親にいつまでも与えられて平気なの?」

「自分でどうにかしなきゃ!変わりなさいよ!」

と怒りすら感じるかと思うんですよ。

確かに、親のお金や干渉を利用して楽に暮らしている人はたっくさんいます。
先にも述べたように、傍から見ると「はぁ?!」と思うくらいの甘えっぷりは
腹が立ちますよね。

でも、以前紹介したこの本。

この本を読んで、

『子どもは親の為に仕方なくそうしているんだ』と考えるようになりました。

例えば、義弟は義母を喜ばすためにわざとワガママなお坊ちゃまを演じているんじゃ
ないかと。

そう考えれば、義母たちが子どもに依存していることで病んでいるということです。
病んでいるから、子どもはそのことを気づかせるために一緒に病んでいくんだとしたら…。

義弟が大人になれないのは、義母が必死でその流れをせき止めているんです。

もし一言。

「もう子どもじゃないんだから、自分でやりなさい!」

と普通の親みたくなれたら、

義弟はようやくホッとして家を出れるんじゃないかと思うんですよね。

これは想像ですがね。

甘やかす親の心理、まとめ

最後に。

実は何度も義母には「あんまり甘やかすと義弟君が可哀想だよ」と
いう旨を夫と伝えてきました。

しかし、

「いいの!どうせ結婚したら(家事を)やらなくちゃならなくなるんだし、
奥さんの言いなりになって色々させられるようになるんだから!

うちの子育てに口出さないで!」

とぴしゃりと言われてしまいました。

そのセリフから、
「末っ子は自分の思うようにしたい」という思いがムンムンしていました。

可哀想だな、と思いました。義弟も、義母も。

実は義父は見事なスルー夫なんですよ。

うん。

甘やかした親も、まぎれもなく『毒親』と言えますね。

今後は甘やかした親、にもお気を付けください!

森雨でした。

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7 件のコメント

  • こんにちは。
    記事拝見させていただきました。私男子高校生なのですが、友達と比べしっかりしていないと感じている日々です。そのせいで劣等感を抱くことが多く、
    原因を色々考えていた際、根本的に自分の人間性が全ての起因で、そんなの過去に戻ってもどうしようもないじゃんと打ちひしがれていたところでした。
    ですが、親には悪いかもしれませんが、その人間性の元は親の甘やかしなのではと、そうだったら少し気が楽になるのにと思っていました。
    そこで、この記事を拝見して自分の状況がピッタリで自分の考えは当たっていたんだと思いました。
    この記事を読んで全部自分のせいではなかったと少し気が楽になりました。ありがとうございます。
    まだまだ、変われる年齢だと自分でも思いますので、これから自立できるように頑張ります!
    このような記事を書いていただいてありがとうございます。

    • どんきーこんぐ様

      初めまして、森雨です。

      記事がお役に立ったようでよかったです。
      まだ高校生ということでこれからはお母さんお父さんに「もう自分で決める」「自分で出来るから」というメッセージを伝えていくことが必要かもしれませんね。
      もちろん、まだ親には頼らなければいけない年齢なので、甘えるところは甘えて自分でやりたいことは自分で責任をもってやっていきましょう。これはなかなか簡単ではないかもしれませんがどんきーこんぐさんが言葉にして伝えればきっと親御さんもわかってくれるはずだと思います。

      頑張ってください、応援しています!

  • 私は今年で25になる男ですが、このサイトを見て救われるような気がしました。
    私の家は裕福で幼い頃より何不自由なく生活してきました。しかし父は典型的な亭主関白のダメ親父、母はそれに従う苦労人間といった感じで、幼い頃より父に対して怒りと憎しみを、母に対しては同情と哀れみを感じていました。ですが母は父に対して逆らいはせず、両親共にアットホームな一般家庭を演じていました。幼い頃の私は優しい両親の善き息子を演じながらも心の中では自分達の異常性に苦しんで生きてきました。
    世間には貧しい暮らしを余儀なくされる子供が大勢います。だから私のこの苦しみは甘えだと思っていました。しかし、今はもうこの家族ごっこに限界を感じています。自立したくても思うようにはいかず、両親は相変わらず自分達の子供であることを求めてきます。うんざりです。そんな中このサイトを見つけ、自分の両親が毒親なのではないか、毒親なら縁を切っても良いのではないかと思えるようになりました。
    今までは良心が邪魔をしてきましたが、ようやく両親の呪縛から逃れることができそうです。
    意識を変えて頂き、ありがとうございました。

    • 匿名希望様

      初めまして、森雨です。

      カウンセラーをしていますが、毒親で悩む方は貧しい家庭で育った方よりどちらかというと裕福な家庭の方が多い気がします。
      お金を出してもらう、ということに感謝をしなければいけないというのは確かに当然のことかもしれません。しかし、いくらお金を積んで育ててもらったからと言って自分の親に対する感情を無視することはないです。
      自分の気持ちはどんなものであっても大切にしてくださいね。でないと、抑え込んだ気持ちはいつか生きづらさになって噴出しますから。

      こちらこそ、ありがとうございます。
      他の記事もぜひご覧ください。

  • 初めまして。
    田房さんのTwitterから森雨さんの事を知り、このサイトにお邪魔するようになりました。

    私は、実家で両親を在宅介護しています。
    1人娘ではなく上に兄が居ますが、介護や家事は全て女の仕事という無言の圧力の中、ワンオペ介護状態です。
    介護をしている中で、父親にキレることがたびたび有り。それをきっかけに田房さんのエッセイやこちらのサイト記事を読んで、この歳(アラフィフです)になって『毒親』育ちかも、、と思うようになりました。
    ただ私の両親は、暴力とか虐待とかネグレクトといったことは全くしたことが無く。それでも『毒親』と定義していいのか?悩んでいました。
    今回の記事を読んで、これだ!と確信です。
    我が家は、両親ともに『私がやってあげる』タイプでした。

    この歳になって気付いたところで、何が出来るのか?
    もう遅すぎるんじゃないか?と、落ち込むことも多いですが。
    ほんの少しでも、自分を取り戻す事が出来たら、、、と、悪あがきしています。
    これからも、森雨さんの記事に背中を押して貰う為に
    サイトに寄らせて貰いますね。

    長文、失礼しました。

    深月

    • 深月様

      はじめまして、森雨です。コメントありがとうございます。

      ワンオペ介護中とのこと…本当にお疲れ様です。

      『私がやってあげる』タイプの親を毒親、というのは苦しいですよね。一見すると愛情深い両親だし、子である自分もその恩恵を受けたという過去は否めないですから…。でもそもそも『毒親』という言葉自体、親を糾弾するための造語ではなく、親について考えたときに「親が重たい」「親といるのはしんどい」と癒されない思いを抱えるすべての子どもが親と自分の関係を振り返るのに用いる考え方だと思うので深月さんが今しんどいと感じるのならきっとそうなんだと思います。自分の気持ちに自信を持っていいんですよ!

      >この歳になって気付いたところで、何が出来るのか?
      もう遅すぎるんじゃないか?と、落ち込むことも多いですが。
      ほんの少しでも、自分を取り戻す事が出来たら、、、と、悪あがきしています。

      親との関係を見つめなおすことは自分という人間を見つめなおすことですから、何歳でも決して遅すぎるということはないです。親が死んでから考え始める人も少なくありません。ぜひ自分を大切にして、これからの人生を生きやすくするきっかけにしてください。

      少しでも私の記事で深月さんの心労が軽減されるなら嬉しいです(^_-)-☆
      無理せず自分を大事にしてくださいね!

    • 深月様

      はじめまして、森雨です。
      ワンオペ介護状態って相当大変でしょうね…お疲れ様です。

      『毒親』というのは親が重たい、しんどいと感じる人のための言葉で、親を糾弾する言葉ではなくどちらかというとそういった親に育てられた子どものための言葉なのでどんな過去でも深月さんがしんどいと感じるのならそうなんだろうと思います。ただ、迷いますよね。『私がやってあげる』タイプの親は一見すると愛情深く見えるし、自分もそういう親の恩恵を受けたという後ろめたさもありますしね。わかります。

      >この歳になって気付いたところで、何が出来るのか?
      もう遅すぎるんじゃないか?と、落ち込むこ%

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    ABOUT US

    mori ame
    メンタル心理カウンセラー。 夫と5歳と1歳息子あり。 結婚を機に実家家族と絶縁。毒親育ちで子育てする苦悩や葛藤の中から、考えたことや発見したことを綴っています。 趣味は銭湯通い。