【探し物を探さない】発達障害のある私が物を減らしたら【コツと方法まとめ】

発達障害(ASD・ADHD)
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こんにちは、森雨です。

前回書いた記事が割と読まれておるようです。
ありがとうございます。

発達障害者にとって出来ることって確かに他の人に比べて少ないんですが、
それでも苦手であることと全然ダメっていうのは違ってるんですよね。

みんな工夫をしながら、なんとか不便にならないように暮らしているのが現状なんです。

『全然ダメ』ということは出来る人に任せて、
とにかく『自分のペースならなんとか出来る』ということをこれからも
伸ばしていければ…と思います。うん。

あまりこれまで発達障害者としてのこれまでの苦労は書き綴ってきましたが、
工夫してきたことを発信してこなかったので、これからは発達障害者やその周囲の
人と共有するためにもドンドン書いていきたいと思います。

目次

【発達障害】私が物を無くしたり、片づけられなかった理由

さて今回は、前回の記事で書ききれなかった私の物を持たない生活のことです。

最近引っ越ししたり、人の引っ越しを数件手伝う機会がありました。

そこで自分の物の無さに改めて驚いたんです。
自分でもびっくりしました。笑

世間ではミニマリストがちょっと前から流行していますよね。
私はそこまでではないんですが、割と無いほうだと思っています。

実は私はこれまで本当に物を沢山持っていました。

物を捨てられなかったし、本当によく要らないものを買ってきて掃除もせず
ホコリをため込んでいました。

ADHDの特徴として、

  • 物の指定位置を決めて置けない
  • 片付けに集中できない
  • とにかく忘れっぽい
[br num=”1″]というのがあります。

片付けをしようとしたら集中出来なくて他のことをやっちゃって全然前に進まず。

無意識に物をその辺に置いちゃって……

それですぐ忘れてしまうので(全く記憶が無くなったり)結局見当たらず。

みたいな感じです。

もちろん、これは発達障害者でなくても大なり小なり誰しもあることではあると
思うんですが、それにしてもADHDだけあってその頻度は超多いんですよねー…。

私は本当によく物を忘れたり無くしたりするので一日探してるなんてことも多々ありました。

出かける間際にスマホを探し始めたり。(そして当然のように間に合わない笑)

物が多いから、無くすんだと気づいた

しかし、そんなある日。

いつものように家の鍵を探していて部屋の色んな箇所をくまなく探していたんです。

探しながら、

「どうして私はいつもこうなんだ…あー、消えたい」

「また遅刻だよ…。本当自分が嫌!」

と自己嫌悪になってつい涙が零れました。

長年繰り返してきた自分の情けなさ、学ばなさを恥じました。

(いくらADHDであっても、そういう出来ない自分を恥じたり卑下したりする
気持ちは常に心の中にあるんですよ。多くの発達障害者がそうであるように)

そしてカバンをひっくり返して探しながら、家の中だけでなく鞄の中までも
めちゃくちゃに散らかっていることに気づきました。

「こんなに物が散らかっているから見当たらないんだ。
だったら、物を持たないようにしよう」

と思い立ったんです。

たくさん物がある中で探すから探し物が見つけにくいのであって、
もし物がない状態だったらあっさり見つけられて探す時間が減少➡なくさない!

んじゃないかと気づいたんです。

そしていつもいつも夫から言われる、

「所定の場所に物を戻すこと」

を実現するためにも物の位置を決めてしまおうと決意しました。

物を捨てた。すると生活が簡単になった。

ちょうどそのころ、子どもが産まれるとあって物が家に増えた時期でした。

子どもが使う物たちが当時住んでいた40平米の部屋に溢れました。
ベビーチェアやベビーバス、ベビーベッドにオムツ、おしりふき……。
ベビーカーに授乳服、ベビー服もろもろ。

私は早速、増えた分物を捨てました。
夫はなかなか捨てさせてくれなかったので、自分の物をそこでほとんど捨てました。

使ってなかった家電やいつか着るつもりで置いていた服も捨てました。

「いつか使うかも」というものはすべて捨てました。

ていうか、ジモティーやメルカリに出品しました。

結果、私には『現在使っている物』しか残りませんでした。

服も下着も靴も鞄も、全て最低限(2~3つずつ)しか残りませんでした。

すると、さっそく効果が現れました。

物で悩まなくなったのです。

「今日はどれを着ようか」

「どのお皿を使おうか」

「どの鞄を持って行こうか」

選べないのでそういう悩みが無くなりました。

物が無いので、洋服を詰め込むことがなくなり、
整理整頓がかなり楽になりました。

物が無くなる=スペースが生まれる

今までキュウキュウに詰めて入れていた服や下着、どこに置こうかと頭を悩ませていた物が
場所を迷うことが無いのでスッと所定の位置に収まるようになり

そのため整理整頓が得意じゃなくても『一応出来る』ようになりました。

物が無いので部屋はスッキリし、同時に頭の中でずっと鳴っている
「私ダメ警報」がちょっとずつ減っていくのを感じました。

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『1つ増やすなら、1つ減らす』というルール

私はミニマリストではなく、単純に生活をシンプルにしたいという想いから
やっているだけなので、特に主義主張はありません。

しかし、一応ルールとして

1つ増やすなら、1つ減らす

というのがあります。

パンツを一本買うなら、既にあるパンツのどれかが使わなくなることは
確実なので人に譲ったり捨てたりしています。

「まだ使えるのに?!」という人もいますが、持っていて使わないなら同じことです。

最近ではむしろ「まだ使えるのに売らないの?」という感覚です。

いらない物・持っておきたい物ははっきりさせておく

ここで注意なんですが、いくら物を探しやすくしたいからと言って
「これ本当は捨てたくないんだけど…」というものまで捨ててはいけません。

私も人並みにこだわりのある物はあります。
そしてそれは捨てずに手元に置いています。

主なものが、本。

私はとにかく本が好きなので、自分の部屋には壁一面本が並んであります。
大好きな本だけは出来るだけ手放さなくて済むように、というのもあり、
他の個人的に執着の無いもの(身に着ける物とか)を捨てまくりました。

まあこれは価値観によりますよね。

しかし、増やしたい物があるなら、減らせるものを考えるというのは重要です。

自分が本当に捨てたくない物だけはそばに置いておきましょう。

必要か必要でないかわからないとき

発達障害者の中には、

「必要か必要でないかがいまいち自分で判断がつかない」

という人もいます。

例えば書類。

ADHDの中には書類に弱い人が結構いるようです。

仕事の物はともかく、支払い用紙やDM、古新聞やチラシまでも
ごちゃっとテーブルに置いておいてしまう人もかなりいます。

私も最近でこそ気をつけてはいますが、支払期限がとっくに過ぎてる用紙を
見てサーっと血の気が引くことはよくありました。

必要か必要でないかわからない人は、自分が「必要か必要でないかわからない人」で
あることを自覚する必要があります。

そしてそんな人には生活において工夫が必要です。

私の場合、郵便受けに入っていたものは隅から隅までちゃんと
目を通すようにしています。

そのうえで、これはいる?というものはすぐに『重要』クリアファイルに入れておきます。
それ以外はすべて捨てます。

わからない物は夫に聞いてます。「これっていると思う?」と。
たいてい「いらん」と言われるので、そう言われたらすぐ捨てます。

『重要』というクリアファイルは冷蔵庫に貼っていて、
必ず毎週土曜に目を通すようにしています。そしてその場で処理します。

これもちょっと面倒だと思うかもしれませんが、
私のようなうっかり者にはこれくらいしないといけないのです。

システム化することで、大きなミスを減らせるんです。

  • 工夫出来るところは自分で考えて工夫する。
  • 出来ないことは出来るだけ人に頼む。
[br num=”1″]これが大切です。

【最後に】ADHDのお片付けにはスピード感が大事。

ADHDの私は、前述したように常にどこに何を置いたかの記憶をなくします。

物も記憶もあっという間に無くしますので、私に「最後にどこで見た?」と聞くのは無駄です。笑

だから、所定の位置が出来るだけ近くに、わかりやすい場所になくてはいけません。
そして出来るだけすぐにしまう必要があるんです。

手に持った!見た。ハイ入れた!(この間3秒)

くらいで早くやっちゃわないといけません。。

これが難しいと思う方も多いでしょうが、それでも対策は練らなきゃいつまでも
出来ないんです。

紛失事故多発で、「もうやだこんな生活」と感情がどんどん落ち込んでいくのを
少しでも無くすには続けられる工夫をしなきゃいけないんです。。

動作をシンプルにするためにも、物を最小限にしてどこに何があるかを明確にすること。

私たちは物を無くすのをやめられません。(断言)

だから、

出来るだけ、物を無くしても探しやすくすること。

無くした物を探す時間が減れば、しんどいことも減ってくれるかと思います。

お互い頑張りましょう。

森雨でした。

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