こんにちは、森雨です!
今回は毒親体験談を送ってくださっためえさんのお話です。
めえさんは近々結婚式を挙げます。
森と同じように、実親抜きでの結婚式をすることを英断されたとのこと。
「結婚式の前に、親のことを整理したい」
結婚式に親を呼ぶべきか、呼ばざるべきか…。
相当悩んで決断されためえさんの気持ちが少しでも晴れますように、と
いうことでインタビューさせていただきました!
目次
虚栄心の塊のような母



私の場合、いとこから聞かされるまでまさか母がそこまで周囲に迷惑をかけていると知らなかったんです
お母さんは父親の金が他の兄弟や甥や姪など、他人に渡るのを許せないらしかったようです。
めえさんの家は比較的裕福なほうであったにも関わらず、お金に関して異常なくらいこだわりを見せていました。

それは子育てにも影響してて、中学のとき、友達の間で仲間外れにされて学校から連絡がきたことがあったんですが、自分が仲間外れをされるような娘を持っている親だと思われるのが嫌だったようで「あんたの性格が悪いからや!はよ友達に電話して謝って明日から一緒におらせてくださいってお願いし!」と言われて仕方なく泣きながら電話をかけたことがあります

実は私も中学のときにいじめられていると母に告白したところ「あんたはどうして目立つようなことをするの」って
逆に呆れられたことがあります。いじめなんて100%虐めたほうが悪いと言っても過言ではないのにね。
毒親は基本的に子どもの気持ちを共感することはないし、
何よりまず自分の身を守ることを考えます。

団地に住む人、部落に住む人、在日の人はもちろん、私の友達でも少しでも見下せそうなら嬉しそうに見下します。
私の友人が気に入らなければ「あの子と縁切ったら専用の携帯を買ってやる。切らんなら一生なしや。」と
お金で釣ってコントロールしようとするんです

わかります。本人たちはそのいちゃもんが癖になっているので息をするように人をけなしたりしていますけど、
自らを客観視して物事を考えることが出来る人間はとても恥ずかしくてあんな風に出来ませんよね。
自分を顧みず、人のことが気になって仕方ない人たちは当然子どもの言動も気になります。
だから自分の思うように動かすためにもコントロールすることに余念がありません。
そういう人がお金に執着する姿は、とにかく自分が損するか・得するか?でしか物を見ることが出来ません。
相手が思うように動かなければ、それだけで「損させられた」と感じて怒りを感じ、
コントロールするために全力を尽くします。
母が金に執着するのは、承認欲求からだった

お金を少しでも出してもらうようなことがあると「めえが拗ねるから買ってやって!」と祖父に言って買わせたり、
叔母たちに「あんたら小遣いもろてるんやろ!」「支援してもろてるんやろ!」と責めるような口調で言ったりしていたようです。


これまでは父には育児や家事に至るまで一切させなかったのに、今では稼げないことを理由に父をこき使っています。
お茶さえ自分で淹れなかった父に食器を洗うように命令しているんです


ただ、子どもの時に母は実家の仕事が忙しくてほぼネグレクトのような状態で、母は下3人の面倒に苦労したようです
お母さんは長女で持ち前の責任感の強さとプライドの高さから完璧なまでに妹たちの世話や家事をこなしていたと想像できます。

だから未だに親と離れずに親族の悪口を言い続けるんですね。自分が少しでもよく見えるように


お母さんはめえさんのことで嘘をついてまで、父親からお金(愛情の代わり)を得ようとします。
一見ただお金に汚いようにも見えますが、愛着障害を負っていて未だに満たされない思いを抱えているんだと思います。

んですよね。でも、60過ぎになった娘を両親は褒めたりはしないし、寂しい想いをしたお母さんを夫も慰めてはくれない
誰も共感してくれないから、お母さん自身も誰も誰かに共感することはない。
おじいさんたちがめえさんに何かしらお金を出せば、本人を投影した人形(娘)が愛情を受けているように見えて嬉しかったんでしょうね。

祖母も母が祖父に似て怒りっぽいので腫れものに障るようにしていました

心に潜む怒りや悲しみを受け止めて貰えないと思ってさらにイライラは募ったでしょうね
親との絶縁「あなたのことが嫌いです」

いなかったのは辛かったですね

その後、家を出る前に母の味方である父に「今回の件を分からせてやる」と祖父の家に呼ばれ、祖父と父から親族たちへの悪口や彼らの妄言を聞かされる羽目になりました。
どれもこれも自分たちの妄想と現実がごちゃまぜになったような話で、母はそれを聞きながらずっとソファにもたれて一言も話しませんでした


「早く死ねばいい」とかめちゃくちゃ嫌っている義母ですけどね。
意味のない話し合いでしたが、私は母親に最後に「あなたが嫌いです。あなたは病気です。」と言えました。それだけが救いです
「あなたのことが嫌いです」
「あなたは病気です」
めえさんがこのセリフを毒親に言うということはお母さんの持っていた操り人形の糸をプツン、と切ったということです。
めえさんは引っ越しの時にまで荷造り用のダンボール類を親にめちゃくちゃにされたり、
家の荷物を無造作に廊下に出されたりと嫌がらせを受けましたが、なんとか耐えてめでたく結婚されます。
本当に良かった、と思います…!
親抜き結婚式は「心から祝福してくれる人たち」だけ呼ぶこと


後で考えると祖母がそういう目に遭うのを予測出来ただろうにと思って少し後悔しています…。別に花束贈呈もしなくてよかったのに
親抜きの結婚式は工夫することで、すごーくやりやすくなります!
日本の結婚式はとにかく『両親に感謝♪』という意識が強いんです。
あれって誰都合なのか知らないけど、本当に厄介ですよね。
私の場合、結婚式は「心から祝福してくれる人」だけを呼ぶことにしました。
本来結婚式はしてもしなくてもいいものです。
結婚式をせずとも好きな人と籍を入れることはできます。
義理だけで顔を合わせたくない人や、ましてや自分をよく思っていない人を
呼ぶ必要は全くないのです。


(一方的に約束させてくることはありましたが)毒親って意外と自分のコントロールが効かないとなったら慎重になるんですよ。
例えば、「不治の病なの…」とか「最近悩みが多くて頭痛がする!」とか言って弱気になって同情を誘うようになります
それまでの勢いのある言動からは違い、弱気を見せてきます。

今後結婚してからまた追いかけてくるようなことがあればそのときは今よりめえさんももっともっと強くなっていて対策も
取れるかと思いますし!
幸い、めえさんの義実家の方たちはとても理解があり、親抜きでも結婚するという意思を尊重してくださって
いるそうです。
普通に良い家庭環境で育ったパートナーの家族にカルチャーショックを受けながら、
少しずつ穏やかな時間を取り戻してほしいですね…。
これからのめえさんの幸せを陰ながら応援しています。
頑張れ、めえさん!
最後に
めえさんのお母さんは私の両親にもよく似ていて、インタビューの間中共感しっぱなしでした。
今もめえさん自身に愛着障害のような生きづらさはあるようですが、幸いパートナーが明るくおおらかな方のようで
これまで得られなかった安全地帯となってくれるかと思います。
しかし、今後また何度も生きづらさを感じる瞬間は出てくるでしょう。
めえさんはお母さんが出来なかった愛情のある、共感してあげられる家族をこれから作ることになるわけですが
しんどさはあっても、毒になる親から『自立』して歩める人生は幸せだと思います。
勇気をもって送ってくれためえさんの体験談が、毒親で苦しむあなたの参考になればと思います。
めえさん、ありがとうございました!