こんにちは、森雨です。
毎日Twitterをちらちらと育児の暇に覗いていると、よく発達障害だからあれが出来ない、コレが苦手!というツイートを見ます。
「うんうん、私も苦手!」
「はいはい、あれも嫌だね!わかるわかる!」
とリツイートしたり、投票したりしてるんですが、
最近ふと
「みんな出来ないことばっかり言うけど、発達障害者でも意外とコレは出来るんだってこともあるよね?」
と思い、今回は発達障害(ADHD・自閉症スペクトラム障害の診断済)の主婦・森雨が意外と!出来ることを書いていきたいと思います。
目次
発達障害者の私が意外と出来ること
発達障害と一口に言っても、人それぞれ全然違います。
コレが特別苦手!という人もいれば、あれは意外と出来ちゃう!という人もいます。
私はよく障害者の職業支援なんかで職員の人に、「森さんはADHDだから、あれが苦手ですよね!」
「森さんは自閉症スペクトラムだからこれはしないほうがいいです!」とかなんとかご親切に色々と言われました。笑
でも、実際自分では「これ意外と好きな作業なんだけどなー」「やりたいな」と思うこともありました。
そこでわかったんです。
出来そうなことが(仕事として)出来るとは限らないということ。
つまり、いくら私が「これやってみたい」と思っても実際にはミスを連発したり、他の健常者の方と比べてぜんっぜん出来ないこともある、と。
だから、ここで「私は割と得意だし、好きだよ?」というのは、
決して仕事として出来るかどうかと言われたらそれは違うので、先にしっかり書いときます。哀
(だから期待しないでね☆ガッカリする顔みたくないし!)
【意外と出来る①】料理を作ること
まず、一つ目に料理です。
私は料理は好きで、子どもの時からちょくちょくお菓子やら料理やら作っています。
料理の本が好きで好きで、レシピの工程を読みながら1品1品作る妄想をするのが子どもの時の趣味でした。笑
もちろん、ミスもたくさんありますが(手順とか、材料の量とか砂糖と塩を間違うみたいな)
何がいいって失敗しても誰にも迷惑をかけないことです。
仕事じゃないし(重要)、多少失敗してもいいのでマイペースで料理が出来ることが結構楽しいです。
しかし、それは完全に自分のペースでやっているからであって、もし誰かが後ろから私の作業にとやかく言ったり、お玉の場所を勝手に変えたりしたらもうダメです。
だから仕事にはならないかもしれないけど、誰にも邪魔されずに・怒られずに出来る料理は割と得意だと言えるのかもしれません。
【意外と出来る②】人と話すこと
発達障害者はコミュニケーションの面において発達障害でない人よりかなり苦労します。
私の場合、これは料理と同じく「好き」であるというだけで仕事としてはアウトだと思うし、
全然私のことを知らない人からすると、
「この人の話って本当に脈略ないなー」
「この人めちゃくちゃ話に割り込んでくるな!」
ともしかしたら多少不快な思いをさせてしまっているかもしれません。
でも!
私は人と話すことが好きですし、以前はそれで接客業で働いていました。人の話を聞くのも好きですし、話すことも好きです。デキる、というには程遠いかもしれませんが、出来ます。笑
しかし、これには欠点があって相手の表情を読み解くことは少し苦手…です。
だからほんとデキるわけではないのです。
【意外と出来る③】本を読むこと
発達障害者と聞くと、あまり認識の無い方には「=文章が読めない・書けない」と思われがちです。
つい先日、NHKの発達障害に関する番組でLDの方が本の音読が苦手だとありましたが、私は本が読めますし、書くことも好きです。
集中してしまうので、本は昔から一気に1冊読みます。(今は子どもがいてそんな贅沢なことはできないけど)
あ、でも読めるは読めるんですが、雑です。笑
ここはADHDらしいかと思うんですが、読むのはめちゃくちゃ早いけど取りこぼしが多いのです。
そのせいで勘違いしたまま読み進めることも多々あります。笑
文章を書く、ということに関しては、書くには書けます。
書くことは大好きです。昔から物語も書くし、手紙を書くのも好きだし、こうしてブログを書けることも幸せです。
しかし、誤字脱字は多いです。
大学の頃も教授に「誤字脱字が多いから気を付けなさい!」といつも言われていました。
毎回文章を書いた後は一応目を通して誤字脱字を探すんですが、私では不思議と全く見つけられないのです。
これはすごいストレスでした。
だから、ある日から誤字脱字を夫に任せることにしました。
公式に(偉そうな言い方だけど)文章を書くときは夫に校閲を頼みます。夫は私と真逆で、誤字脱字を見つける天才なのですぐ見つけて訂正してくれます。
また本を読むのと同じで、勘違いして覚えている日本語も訂正してくれます…。
とにかく、こんな調子でも文章を書いたり読んだりは好きなのです。
【意外と出来る④】掃除
これも大変雑ですが、出来ます。
最近引っ越しをして、ようやく広い部屋に引っ越せたので人が来ると「キレイにしてるね」って言われるくらいになりました。
それもそのはず。出来るだけ物を持たないようにしているんです!
自分が整理整頓が得意ではないということを認識しているからこそ、「もうこれ以上物は家に置かない」と決めました。
家具も物も最低限です。
幸い、私は物に執着が無いのです。
例えば、服は数着しか持っていません。夏なんか、2着あるTシャツを毎日着回しです。
人に会ったりするときだけ、シンプルなワンピースを着たりもしますが、大抵Tシャツです。
おかげでクローゼットはほとんど夫の服だけです。
下着もブラトップが2着だけです。靴下も2足。
だから、散らかりようがないのです…。
本だけはかなりたくさんあるんですが、本は夫の担当なので、分類別に本棚に収納してくれています。私はほぼノータッチです。
散らかりようのない部屋で掃除をすると、クイックルワイパーと箒だけで済みます。
掃除してない日ですら、「キレイにしてるね」と言われますよ。物が無いですからね。ほこってはいるけど、散らかってはいない。笑
それで今は快適です。
あ、でもこれは掃除が「出来てるように見える」だけで実際「出来る」わけではないのかも…?
(そういえば昔バイト先で「あなたの掃除って雑ね!」と言われた記憶が…)
雑だけど全く「出来ない」というわけではない程度なのかも。
でも、多くの人が「ADHDは掃除が全くできない」「ゴミ屋敷に住んでいる」って思っている人も結構いるようなので……一応書いておきます。
出来ないことばかりじゃない
ここまで書いてもあなたはまさか、「けっ!自慢かよ!」とは思わないでしょうね?
私のことを知っている人からすれば(えええ…森のやつ、あの程度で『出来る』とか言ってんの?)と思われてしまうかもねって感じです。
でもあまりにも世間で発達障害者が出来ないことばかりが取り沙汰されている気がするので…。
こういうことがある程度出来る発達障害者もいるよって伝えたいのです。
もちろん、繰り返しますが上記の内容が全ての発達障害者が出来るわけではないし「出来ると思われたら困る!」という人もたくさんいるでしょう。
そうなんです。
ADHDやLDや自閉症スペクトラムと一口に言っても、それぞれ特性があり、その人のスキルや過去の経験や、熟練度によって出来ることと全く出来ないことがあるんです。
それだけは覚えておいてくださいね。
以上!
森雨でした。
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