こんにちは、森雨です。
今回は『【愛着障害】配偶者に対しての異常な「愛情」をどうすればいい?【前編】』の続きです。
目次
【ボーダーの配偶者】ちょっと色々と夫に聞いてみた。
前回夫(彼氏)に対するひどい態度を記事にして、マジで「ワタシってひでぇ…」と改めて反省しました。
だから、夫に「私って本当にひどい女だったよね…ごめんね」と過去のことを深く謝罪しました。
すると、夫は終始「何のこと?」という感じで、私は相手のちょっとしたことを全然許せない死ぬほど小さい、徳のない人間なのでごめんね、という私に「愛してるよ」とまだ言える彼が信じられません。。
夫が私と結婚した理由がさっぱりわかりませんが、でもあれだけひどい仕打ちをしておいて「アイシテルヨ」と言えちゃう夫はどれだけ変態…いや、愛情深い人なんだろう。
【ボーダ―】心から信頼できる人を探そう
ただし。
私のように、割と夫が私の障害にも理解があり、言動に対して冷静でいてくれる人ばかりではないと思います。
自分のことをなんでも話せる人との出会いというものが、愛着障害の克服においてきわめて重要になる。(中略)しかし、相手が十分安全基地となっていなかったり、愛着の傷が深い場合、自分のことを打ち明けることは、相手に不安や疑念をかきたて、逆に不安定になったり、再び殻を閉じてしまうことになりかねない。
引用元:岡田尊司著 愛着障害~子ども時代を引きずる人々~ 愛着障害の克服
だけどこれって、受け止める側がよほど余裕があり、なおかつ、相手の感情をしっかり受け止められるくらいの理解がないと結構難しいと思います。
男に愛されるために尽くして尽くして尽くして「重いわい!」ってはねのけられて、絶望して自殺未遂…なんてことは容易に想像つくし、私だって夫にもし出逢ってなかったら散々な目にあったと思うんです。。
虐待されて育つと、基本自分を大切にするということが出来ないので(過去に大切にしてもらった経験がないし)やれと言われれば風俗だろうがAVだろうが援交だろうが抵抗なくできちゃったりする人も多いです。
だから、夫に出会ってない人生を考えるとゾッとします。
拾ってもらってよかったなーと思いますね。
まさに捨て猫みたいなもんです。
夫も「拾っちゃったから、育てなきゃ…」くらいの心持ちでいてほしいですね。笑
粗相とか壁引っかいたり、滅茶苦茶しても「まあ仕方ないか」くらいな感じで……。
姉がやっていた『愛着障害』の治療
最近思い出したんですが、10年くらい前に姉が「自称鬱」になって仕事を辞めたとき、
うちの親はすごーーく悩んで隣の市の心療内科に行かせました。
毒親たちは心療内科とか精神科とかいう類のものをそれはそれは恐れていて、
「あんなところに行くと嫁に行けなくなる!」とか
「もしあんなところに通ってると周囲にバレたら人生終わりだ!」くらいに言っていました。
私は当時高校3年生くらいだったんですが、ある日母が怒り心頭で病院から帰宅してきました。
聞くと「○○さん(姉)があんなふうになってしまったのはお母さまたちの責任が大きいんですよ」と言われたそう。
「あの女医はヤブ!信じられない!」
「こんなに必死でやってきたのに!」
と母は父にしつこく言っていましたが、今思うとちゃんとした先生だったんだなーと感心します。
姉の愛着障害の傷の深さをよーく知っていたんですね。
病院に行くようになった姉は、父の隣で布団を敷いて寝たり、母のベッドにもぐりこむようになったりしました。
そして、常に「かまってかまって」状態になりました。
姉はもともと天然で、何事にも大げさ過ぎたりするところがありましたが、その姿はもはや「大きな子ども」でした。
負のオーラの強ーい子ども。
まさにその一言。
愛着障害というと、この姉を思い出すくらいです。
夜中に母や父を揺り起こして、無理やりトイレに付き合わせているというのを聞いて、「(大人なんだから)あまり迷惑かけちゃダメよ」なんて言ったら大変なことになりました。
「私がいると迷惑なのおおおおおおお!??」
と大暴れ。
姉は赤ちゃんの頃から親にあまり構ってもらえない子どもでした。
祖母は「構ってもらえてないどころか、おむつも交換してもらえないからおしりが常にかぶれていたよ」と言うくらい。
長女で甘え下手だったので、もしかしたら私以上に傷は深いのかもしれません。
(私は構ってもらえないことが分かっていたので子どものころから死ぬほど愛想がよかった)
今考えると、姉にはほんと悪いことをしました。
姉は今でも親の近くに住み、さらに傷を深めています。
子育てにも相当難航していると人づてに聞きました。
なんとか気づいてほしいですが…無理かもしれません。
(なんせあの親と一緒だし)
愛着障害を治す方法を色々と模索した
夫に甘えきってゴロにゃんする生活も悪くはないけど、実際親になってみるとあまりにも
「自分っていったい」
と思うことが多いです。
息子に対して子どもっぽい言葉になるのはさすがに教育上ヤバい気がします。
ということで、解決方法を探ってみました。
【愛着障害に向き合う①】とことん『子ども』してみる
「おいおいおい、言ってることとやってることが違うじゃねえか」
と思った方もいると思うんですが、これはかなり理にかなってるんですよねぇ。
例えば小さいころ、私はおもちゃを買ってもらえませんでした。
それを夫に言うと「今買えばいいじゃない」
とヤフオクを見せられました。
セーラームーンの過去のグッズが数万の価格で取引されていて落ち込みました。
(あのとき買ってくれてたら数千円で済んだのに…)←本末転倒
だから、細かいものでいくことにしました。
例えば、ハンバーガーやアイスクリームも買ってもらえなかったので
「今アイス買って~お菓子も!」と言って(あえて)夫に買ってきてもらうとか、
似たようなおもちゃを買って息子と遊ぶとかで代用しました。
なんとなーく、気が晴れました。
ほんと、なんとなく。
子どものころ何も買ってもらえなかった子どもとしては、「誰かが自分の為に何かを買ってきてくれる」という体験をしたことがなかったので、たまの夫のプレゼントはどんな顔で受け取ればいいのかわからない。。
「どんな顔すればいいのか、わからないの」
綾波レイ(偽)ですよ。
ママに買ってもらった~とか言ってる友達がうらやましかったなとよく思い出しますね。
【愛着障害解決法その②】ブログに書く
そもそも、このブログを書き始めたのは、
「世の中には私みたいな人いるんかな?」
「もしかしたらいるかな?」
「結構いるかもしんない!」
と思ったからでした。
しかし、最近では「書いてるとなんか癒されるなー」と思い始めています。
克服方法の一つに「傷ついた体験を語りつくす」
というのがあります。
ブログって基本的に一方通行ですが、こうして書いているといろんなことを思い出して整理できていいです。
「そっか、あのことが辛かったんだな」
「あれって私のせいじゃないのに!」とか
親に対しても
「まあ、こういう過程を経て子どもを殴るようになったんだ」とか
「仕方ないとは言いたくないけど、なるようにしてなったって感じ」
と自分なりの解釈が出来るようになってきました。
(読んでくれている人全員と一晩中でも話し込みたい気分ですよ)
この間田房永子さんの講演会に行ったときにみんな涙を流しながらマイクを握っていました。
(質問コーナーで)
みんな苦しんでいるんだと思うと胸が熱くなりました。
私だけでなく、多くの毒親育ちさんたちはみんな辛い過去を背負って普通の家庭で育った人には想像つかないような考え方をしている人も多いです。
それを証拠に愛着障害の人は作家がとても多い。
夏目漱石やヘルマン・ヘッセ、太宰治や川端康成、ヘミングウェイ…
くすぶった感情を常に抱えていないと小説なんて書こうと思いませんよ、普通。
かく言う私も学生のころは小説を書き続けていました。
(今はブログしか書いてない…( ;∀;))
だから、愛着障害の皆さんはブログか芸術的な何かをやりましょう。
日記でもいいです。
自伝でもいいです。
何でもいいから、書きましょう。
おすすめです。
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