こんにちは、森雨です。
あなたは発達障害でも運転免許が取れるということをご存知でしょうか?
その証拠に、私は高校卒業と同時に免許を取得しています。
田舎の出身なので、卒業と同時に取るのが常識…みたいなのがあって、大学デビューする同級生たちとキャッキャウフフで取りました。
大学時代は実家にまだ帰ったりしていたので、その時に時々運転はしていました。
あれから一切運転していないのでもうペーパー歴6年くらいですね。
すっかり運転の仕方を忘れてしまいました。
もう多分二度と運転することはないんじゃないかな。
今はすっかり夫の車の助手席におさまっています。笑
今回は、ADHDの私が運転の恐怖をまとめてみました。
ADHDの人はあるある、と感じるでしょうし、また、発達障害でない方は「大丈夫なの?」とちょっと心配に思うことでしょう。
これは発達障害者の私の話です。
発達障害者の中にはもちろん運転が上手な方、注意がちゃんとできる方もいらっしゃいます。
あくまでこういう人間もいる、ということを念頭においてお読みくださいね!
目次
【適性検査】運転に向かない人?
私が高校卒業したころは自分が運転に向かない発達障害者だなんてつゆにも思わなかったので、高校の友達とウキウキで免許の講習に行ったんですよ。
一回目の講習で『運転技能の適性検査』というのを受けたんです。
心理テストだったんですが、なんと私はそれが全部最低ランクだったんですよね。
不注意の上に、感情が行動に出てしまうタイプ…とかなんとかで。
「集中し、注意力をもって運転するように心がけて下さい!」
みないなことを赤字で書かれていたような気がします。
ちなみに一緒に来ていた友人たちはみんなBとかAで、私の結果を見て大笑いしていました。
でも、特に気にしませんでした。
だって、適性検査が最悪でも免許は取れるんですから!
免許のペーパーテストが全然通らない!?
教習は割と楽しかったです。
無愛想なおじさん教官に何度も「だからそうじゃないって!」と怒られながらドライブしました。
特に駐車は最後までなかなかできなかったので、何度教官のため息を聞いたかわかりません。笑
でも、アクセルとブレーキさえ覚えておけば運転自体は出来ると学びました。←大した学びじゃない
父にも「とりあえず前の車についていけばいい」と適当なアドバイスをもらっていたので言われたとおりにしていました。
「運転楽し~♪」と余裕をぶっこいて教習所に通っていました。
免許も楽々取れると信じて疑いませんでした。
……ところが
免許のペーパーテストがなかなか通らなかったんですよ。
この免許の筆記試験は都道府県によって難易度が違うと聞いています。
「うちの県は特別難しいんだ…そうに違いない」
私がそんな風に頭を悩ませている隣で同級生たちはさっさと免許を取得して若葉マークを貰って去っていきました。
3回目に落ちたときに(もちろん費用はかかっている)親は激怒。
「お前はどうして昔からそうなんだ!普通なら1回で通るところをどうしてお前は出来ないんだ!」
そうなのです。
実は私は子どものころからこういう「〇点以上合格」なんていうテストでは必ず不合格を連発しました。
「間違っちゃダメ!」と思うと緊張して、頭が真っ白になるのです。
ましてや、免許の筆記試験はひっかけ問題のようなものが多く、うっかり者の私はよく意味をはき違えて回答しました。
私は大学生にもなって毎晩泣きながら勉強し、何とかギリギリで合格を頂けました。
「本当に免許を取ったの?」と夫に言われる
免許は取れたものの、なぜかテストの時は出来ていた(はず)の道路標識がほとんど分かりませんでした。
「覚えた!けど、理解はできていない」
これも子どものころによくあって、覚えろと言われたから覚えたけど、実際には理解していない(使えない)というのが本当に多いです。
夫と旅行したときに一度交通違反で捕まったのですが、どうして捕まったのかサッパリ理解できていませんでした。
一時停止のマークや一方通行のマークを覚えていても意味を理解していなかったんですよね…。
「…本当に免許を取ったの?」
と夫に何度言われたかわかりません。。
「事故るかもしれない」という常に襲いかかる恐怖
仕事でミスを連発していたときも思っていたし、どこかで記事にもしたと思うんですが
私は自分自身のことを全く信用していないんです。
「しっかりやりたい」という意志はすごーくあるんですが、実際やってみるとミスだらけ。
忘れっぽいし、どんな大切なことでもうっかりしてしまう。
心と体が別にあるみたいな感覚なんです。
だから運転ももちろん危ない。
「集中してやらなきゃ!」というのを常に頭では分かっていても行動がついていかないですから。
集中しているのに、急に別のことが気になってしょうがなくなってしまう。
集中しているのに、急に全然別の画面が頭に浮かんでそれに見入ってしまう。
そんなことが本当にあるんですよ。
だから運転していたころは、(私事故るかもしれないな)と半ば他人事のような感覚でそう思っていました。
こんな私が免許を取れてしまう世の中
今思うと、恐怖ですよね。
ていうか、いい迷惑ですよね。
こんな人間に殺されたらたまったもんじゃありませんよね。
だから、今ではすっぱり運転とは縁を切りました。
夫からも「車は『走る凶器』なんだからね!」と禁止されています。
誰かを死なせたり、死んでほしくないからだそうです。
『適性検査』で最低ランクだったとき、ちょっとでも自分の特性について疑ってみたり、調べてみたりしたら良かったのかもしれません。
でもその時は自分が発達障害があるから免許取って運転しないほうがいいなんて思いつきもしませんでした。
もちろん、事前に発達障害と診断されている方で、医師と相談し、薬を服用しながら運転することは可能だとは思います。
仕事や田舎暮らしなんかでどうしても必要で車を運転する人もいるでしょう。
しかし、私のようにパッと意識が途切れちゃうくらいの注意力散漫さだったら
本当に怖い。
幸い、私は交通事故を起こしませんでしたが(その辺にぶつけたことは何度もあったけど)自分が発達障害者だと知らずに免許を取って、運転できるって…ヤバいですよね。
発達障害者の私が言うのも何なんですが、免許を取得する段階で、もう少し詳しい適性検査が必要なんじゃないかと思うし、また私のように最低ランクだらけだと「ちょっと免許は無理ですよ」なんて言ってくれてもいいと思います。
しかし、結局は人任せになってしまうので、やっぱり自覚することが一番ですね。汗
以上、森雨でした!
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