こんにちは、森雨です。
突然ですが、うちには2人の息子がいます。
息子を育てていていつもどういう人間になってほしいか?ということを考えます。
教えられることは全部教えておきたいし、本人の興味のあることにはとことん付き合ってあげたいとも思いますがなかなか忙しい毎日で親として出来ることも限られてきます。
どこのお家でもきっとそうですよね。
SNSを見ていると、夫や親のことで悩む人の多さに驚きます。
その中でも夫が家事をしない、育児を一緒にやってくれない、思いやりがない、DV、モラ夫など夫が原因のことで辛い思いをしている女性たちは圧倒的です。
すべての事例に共通しているのが、男たちの(あらゆることに対する)無関心さ。
妻の気持ちや、周囲の状況に対して「オレは関係ないから、口は出さないでおこう」というあの配慮のように見えてただスルーしているあの感じ…!
どの女性も一度は感じたことがあると思います。
私は息子を育てていて、いつも(こうはなってほしくない)と強く感じるんです。これからの男を育てている!という責任すら感じます。
これからの時代は男性側も、女性問題を今を生きる当事者として自覚してほしい。
というわけで今回は、息子を育てているあなたと一緒に考えます。
目次
【小林カツ代氏に習う】家事も育児も男と女で能力の差はないのだ
以前も紹介した料理研究家・小林カツ代さんのこと。
私は個人的に料理研究家が好きで、この小林カツ代さんに関してもエッセイを読みました。
その中で息子さんのケンタロウさん(同じく料理研究家)には家事一切をちゃんと教えていたというのが印象的で、今でもそのポリシーは私の子育ての中心となっています。
だから、息子のケンタロウ(同じく料理家になっている)には、何でもさせました。料理も、縫い物も、洗濯も。男も女も生活する上での能力は同じです
そもそも、小林カツ代さんの生まれ育った時代では男は家の事をしないのが当たり前でした。
しかし、結婚当時から料理家として忙しく働きながら、夫が家事をしないのに常々疑問に思っていたそうなんです。
働く母は忙しい。
仕事だけでなく、家事育児を両立させなければいけない。
だからこそ、日本中の働く母と同じ立場で手間いらずで美味しい料理を次々と生み出したんです。
「家のこと」として男性が当事者意識をなくしてしまうのは、なぜだろう?と考えたときに単純に「できない」ということが思い浮かぶんです。
例えば、洗濯一つとってみても、洗剤をどのくらい入れるか?どう干すか?取り込んで、どこにしまうか?
出来ない男性はまるでわかっていないのです。
よく料理を全く未経験の人にお米を洗って、というと洗剤で洗ったという嘘みたいな話がありますが、あれと似たような感じです。
「普通出来るでしょ」ということが出来ない。
「家ではいつもママがやっていた」ということは「自分には一切関係の無いこと」ということで関心すら持っていないのです。
キチンと洗われてピシッと皺ひとつないシャツを着た男性たちが、家事が出来ないなんて変な話でしょう。でも、実際あるんです。
この無関心さの影響は広い範囲に波及していきます。
自分が食べるもの、着るもの、寝る場所が何不自由なく清潔で快適なのは「家のこと」を必死でしている人間がいるからなんですが、そのことすら気づけません。
シャツもパンツも、シーツも、お風呂にカビ一つないのも、冷蔵庫にいつも冷えた牛乳と麦茶が入っているのも彼らにとってはすべて自動的に行われているものなんです。
義母が夫の歯ブラシはすぐ痛むから私がしょっちゅう替えているの、というので、
「それ、きっと本人は自動的に歯ブラシが変わっていると思っているよ」
と伝えました。まさか、と義母は笑いますが、たとえ気づいていたとしても同じことなんです。
「歯ブラシ、変えてくれたの?ありがとう」の一言もないんですから。
息子に限らず、子どもを育てるにおいて、本人に自発的にやってもらえるようになることというのはなかなか難しいことです。大変な労力を要します。
おもちゃのお片付けをさせようと思ったときに「おもちゃを片づけなさい」というだけでは子どもは動きません。(動く子もいるのかもしれないけど、うちは動きません。汗)
「え~…」とか「(遊んでない状態で)まだ遊んでるのに」とか、無視とか。
子どもが出来るようになるように「教えて➡見守って➡やらせる」という過程ってめちゃくちゃ面倒だし、下手すりゃ100回くらい同じことの繰り返しです。
時間も手間もかかって親は当然イライラします。
でも、子どもに家のことを他人事として扱わせないためには(お母さんがやってくれる、と勘違いさせないためには)しつこく教えていかなくてはいけません。
無関心なのは、自分自身とは関係がないと思っているからです。
だから思い切って放っておいて子どもが自分で気づくのを待つのも手。
(でも、気づかないぼーっとしたうちの子のようなタイプにはしつこく教えるしかないんですね。特に男の子はね)
家のことを当たり前に自分で出来るように育てること
坂本廣子さんの『台所育児』はちょっと古いけど、まさに食育の本。
子どもに料理を教えたい方はぜひ。
うちは既に息子に買っている子ども用キッチンツール。
子ども用だよ、と言うと喜ぶのが子ども。笑
性教育を男の子だからこそ、しっかり教えておきたい
よく性教育の話となると生理のある女の子がメインとなる風潮がありますが、
私は男の子にこそしっかりとした性教育が必要なんだと思っています。
性教育は私の世代(20年前くらいに小学生だった人たち)でも、詳しくは習いませんでした。
年配の先生が何か険しい顔で早口で進めていたのはなんとなく記憶にあります。でも、詳しく学んだのは自発的に読んだ本でした。
☝大好きなおかべりかさんのイラストのシリーズでした。
小学校3年生くらいで、もうかなりのちゃんとした知識があったと思います。
性に興味を持つのは、人それぞれ早い・遅いがあると思いますが生きていくうえで欠かせない知識なので教えておきたいのです。
最近では、私の頃よりずっと低年齢で性の知識を教えておくというのはポピュラーになりました。
例えば『プライベートゾーン』の問題に関しても、5歳の息子には教えています。
それからね、からだのなかで、おしっこやうんちをだすところあ、ひとにみせてはいけないぶぶんだんだよ。
プールにはいるときだって、みずぎをきて、かくしているでしょう。そこはじぶんしかみちゃいけないところ、ひみつのばしょだよ。
そこを「プライベート・ゾーン」っていうんだよ。【ポプラ社『おちんちんのえほん』やまもとなおひで・さとうまきこ より】
自分の身体について知っておくことは、異性の身体についても興味を持つきっかけになります。
子どもであっても、異性の身体に興味を持つことは自然なことです。
興味を持つ段階で、正しい知識を持って自分を守り、また相手を尊重出来るようになればいいなと思っています。
うちの子たちはまだ小さいですが、そのうち性教育についてもどんどん段階を経て伝えなくてはいけないことも増えるでしょう。
男の子だからこそ、女性の体について教えたいことがあるんです!
子どもたちはネットが当たり前の世の中で、たぶんこれから山のような情報の波の中で知識を得ることが出来るようになります。
その中で、親に伝えられた知識はデマやネットスラングをさえぎる壁になってくれると信じています。
【良い大人を育てるには】夫との不平等感を解消しておく
これ本当は一番大事なのかもしれないけど、何かいちゃもんがつきそうなんで最後に書きます。笑
今、もしあなたが夫の関係で不平等と感じるのなら、そこからきちんと修復しておくのが実は子どもが『オッサン化』しないためには重要となってくるんです。
例えば、夫が「おい、お茶」と言って「ハイ」と出しているような家庭はNG。
愚かな夫「おい、お茶」
妻「自分でして」
これで返しましょう。
もししつこく続くようなら大喧嘩です。
上の世代の人は、普通に「おい、お茶」でお茶を出す人が圧倒的に多いですね。
これで「もう!お父さんったら、お母さん忙しいんだから自分でやんなよ!」とプンスカ娘に怒られるのは確かに楽しいかもしれません。笑
でも、お母さんとお父さんを見て反面教師を狙っているならまだしも、そうでないならすぐにそういった不平等な関係を改善する必要があると思います。
こういったこれまでの夫婦の関係にメスを入れるのはめちゃくちゃ大変です。
妻はこれまでの恨みつらみが噴出するだろうし、夫は自分の既得権益を手放したくないので必死で抵抗するでしょう。
次第に水掛け論となって、もうどうしようもなくなることもしばしばあります。。
人ひとりの価値観を覆すのはそう簡単ではありません。
すぐに変わって!というのはまず無理です。でも、上に書いたような「オイお茶」にはちゃんと反論したりして、一つ一つ潰していきましょう。笑
そして、夫が自分で出来ることを「してあげてはいけません」
夫が変わることを「諦めてあげてもいけません」
育児だろうが、家事だろうが、どちらが働いていてもいなくてもお互いを尊重して、協力して生活している姿を見せることがどうしても必要なのです。
面倒くさいけど、ちゃんと戦いましょう。
自分の為に、子どもの将来の為に。
新時代・息子の育て方まとめ
といわけで、こんな感じで今回の息子の育て方についてのお話は以上です。
まとめてみると、
- 息子には家事一切を叩きこむ
- 息子にこそ性教育をしっかり教えておく
- 良い夫婦の関係をモデルとして見せておく
こんな感じです。
まだ息子たちが幼いので、今後何かと育てる上で課題も出てくるかと思いますが今のところ私はこの上記☝3つを念頭に子育てしたいと思います。
森雨でした。
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