こんにちは、森雨(@moriame25525)です。
子どもが産まれて2年。
妊娠してから3年近く。
子どもを持ってから「母親って強いなー」と感心しきりです。
(この母親、というのは自身の母親のことではなく一般的な『母親』のこと
なんですが)
とにかく、本当に『母』『女』というのに対し時々考え込んでしまうんです。
なぜこんなに女って大変なんでしょうかね?
目次
出産って予想以上に大変なんだぞという話
『女』として生まれたことの苦悩を結婚するまでは
感じたことはありませんでした。
(生理痛は辛かったけど)
でも妊娠してから「あれ?」と思うことが多くなりました。
例えば、妊娠について。
当然ながら妊娠するのは女性です。
妊娠中って予想以上にしんどいんです。
悪阻で常に2日酔いみたいになり、ちょっとしたことで吐きそうに
なります。
そして貧血気味になり、異常にトイレが近くなったりします。
お腹が大きくなったり、食欲の増加によって太ったりするため
体型が変わります。
乳首が黒くなったり、どれだけ対策しても妊娠線がくっきり出たり
します。
モデル体型みたいな(綺麗な?)妊婦に誰しもなれるわけじゃない
んです。一人でも産めば体型って様変わりするもんなんですよ。
そして出産。出産は命がけです。
ほんとに生命の危機を感じる任務なんです。
「痛い痛い痛い!」って喚くと、
「お母さんになるんだから頑張って!」
「親になるってことはそういうこと!」みたいな
「何甘えてんの!?」っていう体育会系のノリで
叱咤されます。
私が出産した時のエピソードはいずれ話したいと
思うんですが、もう助産師さんは鬼軍曹のようでした。
『母親』に対する世間の(無意識の)誤解
とにかく妊娠してから既に女性は、
「母親になるんだから我慢しろ!」っていうスタンスで
周囲から見られるんですよ。
一方、男はそういうことないですよね。
言葉にしない限り「妻が自分との子どもを妊娠中」だともわからないしね。
世間では妻が妊娠中にセックスが満足に出来ないので、
夫が性欲処理するのに風俗に行く人もいるとか。
性欲処理って言えば、妊娠に関する本なんかにも平気で
「夫とのセックスが辛いなら手や口を使って処理してあげましょう」って
書いてあるんですよ。
妊娠中に浮気されないようにするにはっていう雑誌の記事もたまに見ますしね。
ところで本を見てもネットで見ても妊娠中にセックスしまくってました!って
人のコメントは出ていないんですよ。笑
「妊娠中にセックスしてた?」というアンケート(出典不明)でも
してたって人は絶対少ない。
でも、周囲のママ友に聞いたら「妊娠中に性欲が爆増した」って人いるんですよ。
「セックスしたいし、触れてほしいのに夫が『妊婦とは出来ない』って言われて
辛かった」とか聞くんですよ。
妊娠中ってホルモンバランスが乱れるんで、性欲が激減する人もいれば
爆増する人だっていて当然なんですがなぜか妊娠中のセックスについて
記述している本は少ないんですよ。
たまにあっても「自慰しても大丈夫ですか」という質問に、
「まあ……ほどほどに」という冷めた対応。
世間でも(母親になろうって人がオナニーとかふざけてんの?!)って反応
なんだろうなと思うんです。
「子育て」=母親の役割大きすぎない?
そして「出産した~」と息つく暇もなく、子育てのスタート。
最近の産婦人科では母子同室がほとんどですよね。
私が出産したときは「超感動☆生まれてきてくれてありがとう☆」
というよりは……
(宇宙からの贈り物をなぜか突然半強制的に一人一つずつ
世話しなきゃいけなくなったって感じ)
って本気で思ってました。(誰にも言えなかったけど)
産んだら突然おっぱいがエロ以外で脚光を浴びるようになります。
産んでから気づいたんですが、
世間では「赤ちゃんには母乳が一番」っていうのがすごくあって、
「母親なら初乳を飲ませるべき!」とか
「赤ちゃんのことを考えるなら母乳で育てるべき!」
「完全母乳が最適(それ以外はアリエナイ)」
という空気がすごいあるんです。
当時ミルク缶に書かれていた文字を見て脱力したのは私だけではないはず。。
(=「赤ちゃんにとって母乳は最適な栄養です」)
↑ミルクあげてる母親にそんなこと言う必要ってどこにあるの??
新米ママは産後で体がボロボロで、寝不足になりながらも家事も
最低限やって、慣れない赤ちゃんのおっぱいとか成長に悩みながらも
生活しなきゃいけないんです。
ちょっとでも弱音を吐こうもんなら、
「ママはみんな通る道だよ☆」ってサラッとかわされたり、
「母親なんだから頑張れ!」みたいな感じで終わり。
個々の体力とか、スキルとか、愛情とか、過去の自分とかは
全く考慮に入れてもらえないけど普通に皆出来る仕事=子育て
なんです。
田房永子著『ママだって人間』を共感度250%で読んだ
この時期に私は田房さんの『ママだって、人間』を読んで
あまりにも自分の思っていたことや感じていた違和感と一緒で「うおおおおお」ってなりました。
河出書房新社
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出産・妊娠ももちろんですが、この本の最後にあるこのセリフに涙した方も多いはずです。
ママだからっていつも赤ちゃんを抱っこしたがっているなんて思わないで。
ママだって人間だよ。引用元:『ママだって人間』
あまりにも都合の良い母親像(女性像)は、実は私たち女性でも持っていて、
雑誌やテレビは「こういうママにならなきゃ!」というイメージ(ママタレント)を
使って植え付けていくから、
「母親なんだからママ友くらいいるよね?」
「ママ友くらい作らないと子どもが可哀想よ?」
「幼稚園なんだからキャラ弁くらい作んなきゃね!」
「ちゃんとしたママは冷凍食品やインスタントなんて食べさせちゃだめ!」
「ママになってもちゃんと化粧して、おしゃれに気を配らなきゃね!」
「ママなんだから、愛情もって子どものどんなワガママやかんしゃくにも
対応してください!」
と母親から母親に発信した重圧もかなり多いんですよね……。
「~しなきゃ!」と思うことで育児ストレスが溜まって虐待に
発展することって少なくないと思うんですよ。
育児しているママの過去って人それぞれだから、同じメッセージでも
人によってとらえ方が違うしね。。
『母親』はみんなスタート地点がバラバラなんだということ
例えば仕事なら、向き不向きがあって職種を選んだりすることも出来るし、
休みを調整してリフレッシュすることも可能だけど、
育児ってとにかく「産んだ母親の責任!」っていうのがあって、
やって当然だし、家事も「主婦ならやって当然!」って感じで、
同時にうまいことやっていくのが母であり主婦でしょ?
っていうのがありますよね。
すべてのお母さんが家事も育児も仕事もバランスよく普通に、かつ
パーフェクトに出来るわけではありません。
(実際私は出来てません)
だってそこには過去や経験があるから。
ママだってそれぞれ性格も生活習慣も違うし、
得意不得意があって当然ですよ。
でも、子育てはなんとか頑張るけど家事は苦手だからっていう理由で
家事代行に頼ったりするのは出来るけど(お金超かかるけど)
家事は出来るけど、育児苦手だからっていう理由で保育園に預けて家事したり
するのは出来ないですよね。
(ベビーシッターなんか相当高いから普通の主婦は使うの難しいし)
何度でも言いますが、
『母親』はみんな同じ人じゃなくて、年齢も性格もスキルも過去も何もかも違う人間
なんだよ。
だから、出来ることとそうでないことがあるんだよってことです。
私はこういう当たり前のことを世間で理解されない限りは
虐待は増えていくだろうし、待機児童もなくならないだろうし、
保育士のお給料も上がらないだろうと思います。
森雨でした。
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