こんにちは、森雨です。
この大人気シリーズ(笑)もこれで4本目?ですかね。
ドラえもん→クレヨンしんちゃん→あたしンちときて、
今回はちびまる子ちゃん!です。
ちびまる子ちゃんと言えば、著者のさくらももこさんは
他にもエッセイ集をバンバン出していて、
もう一生安泰で暮らせるくらいは稼いでいるんじゃないだろうか?
という感じですね。
うらやまピー!
私は中高生のころに彼女のほぼすべてのエッセイ集は読破しています。
アニメもほとんどの同世代がそうであるように、めっちゃ観てました。
今はつまんなくなったので観ませんが。
「まるちゃん」はさくらももこ自身の子ども時代のエッセイまんがということで
当時はかなり最先端な手法だったんでしょうね。
飾らない、バカで素直な子どもたちのエピソード。
どの子もキャラがビンビン立ってますよね。
この激しいキャラ立ち、というのもさくらももこの作品の特徴です。
さて、早速いってみましょう!
目次
ちびまる子ちゃんの内容をおさらい
![](https://hibikan.com/wp-content/uploads/2017/06/Screenshot_2017-06-09-11-52-15-1024x640.jpg)
ちびまる子ちゃんは著者のさくらももこの少女時代を
そのままエッセイにしたもの。
家族構成はこんな感じ。
・お母さん(すみれ)・・・専業主婦
・お姉ちゃん(さき子)・・・小学6年生・まるちゃん(ももこ)・・・小学3年生・おじいちゃん・・・ヒロシ父
・おばあちゃん・・・ヒロシ母
まあ、このメンバーはみんな知ってますよね。
ついでにぶっ飛んだ友達たちも紹介したいところなんですが
今回は家族についてなので割愛します(笑)
子どもらしい子ども。まる子
![](https://hibikan.com/wp-content/uploads/2017/06/Screenshot_2017-06-09-13-15-55-1024x640.jpg)
まるちゃんはアホです。
子どもらしいアホさ加減です。
いつも家族に「バカッ!」と叱りつけられています。
これはクレヨンしんちゃんでも通じるものがあるんですが、
こういうアホ発言やアホ行動を繰り返す子ども…
つまり、子どもらしい子どもというのは
それだけ子どもを全うできる余裕があるんですね。
ここで親が子どもの行動や発言を押さえつけ、
理不尽に言葉で傷つけたり、暴力を奮ったりすれば
子どもは自分に自信が持てなくなります。
まるちゃんは成績もあまりよろしくないですし、
運動も特別出来るわけではないです。
そんな中でも子どもらしく生きていられるというのは
やはり周りの人が優しいからなんだと思います。
まるちゃんの周りの人がとても優しい件
まるちゃんの父・母もまる子をよく叱りますが、
それでも優しいです。
まる子のしつこいアホ発言にもしっかり付き合って、
激しくツッコミを入れてくれています。笑
姉もなんだかんだで「なんであんな奴と姉妹なの…」
と言いながら、ピンチの時は救ってくれますし、
姉妹で百恵ちゃんやヒデキ、漫画の話を一緒によくしています。
また、まる子に迷惑をかけられている気の毒なときもあります。
つまり、普通の良い姉妹です。
特筆すべきは、おじいちゃんです。
まるちゃんとおじいちゃんはとても仲が良く、
またじいちゃんが天然なのかなんなのか2人で一緒に
アホなことをしでかします。
時々同時に2人だけの世界にトリップしてしまうくらい
仲がいいです。笑
いつもまる子のことをかばい、まる子のことを100%認め、
甘やかします。
家族に「まる子を甘やかしすぎだ!」と叱られても、
やはりじいさんはまる子を甘やかすし、
まる子はじいさんが自分を助けてくれると知っているので
いつでも全力で甘えます。
「大人が自分を守ってくれる」という感覚
![](https://hibikan.com/wp-content/uploads/2017/06/Screenshot_2017-06-09-12-25-05-1-1024x640.jpg)
というわけで、ちびまる子ちゃんにはまるちゃんを
傷つける大人は1人もいないんです。
実はこれは良い子ども時代を送るにはとっても重要なことで、
例えば、子どもに「お父さん(お母さん)は私を嫌いなんだ」と
思わせるような、子どもに要らぬ心配をさせるような状況で育つと、
「どうして私は嫌われているんだろう?」
そう思って、当然子どもは自分の悪いところばかり目につくし、
うっかりバカなことをして失敗すればするほど、
(子どもは失敗するものです)
「自分はダメな人間だ…これなら嫌われて当然だ」
と自然にコンプレックスはどんどん膨らみます。
そうならないためにも、子どもには
「大人は私を嫌いにならない。
大人は私のことが好きで、どんな時も守ってくれるし、
甘えさせてくれる」
という確固たる自信が必要なのです。
こういう自信があるからこそ、
学校に通ったり、社会に出て躓いたときに
立ち直れたり、人に甘えたりすることが出来るんです。
さくらももことけらえいこ
しかし、エッセイの中でさくらももこが
高校の作文テストのときに褒められたときのコマに
こんなことが書いてあります。
怒られることはあっても、褒められることなんて無縁だった私は
犬が褒められるのを見るのも羨ましいくらいだったので
この時のうれしさはひとしおであった引用元:ちびまる子ちゃん4巻 『夢の音色』
褒められることがなかった、というさくらももこ。
「もっと褒めてほしかった」という気持ちが少なからずあるということは、
子ども時代が100点だったというわけではないようです。
実は前回の『あたしンち』のけらえいこ、
『ちびまる子ちゃん』のさくらももこには
共通点があります。
2人とも家族に対して色々と考えることがあり、
思いのたけを作品にしたんです。
さくらももこの処女作『うちはびんぼう』では、
実家が貧乏でこういうことが嫌だった!ということが
面白おかしく書かれています。
貧乏というコンプレックスを乗り越えるために
あえて作品にして昇華させているんだと思います。
今は離婚し、両親を引き取って親孝行をしているようなので、
まるちゃんはそういう思いもじゅうぶん昇華したようです。
ちなみに…
ちびまる子ちゃんの初期のやつはYouTubeでほとんど観ることができます。
懐かしい回を見ながら、
やっぱりまるちゃんはこのころの顔が可愛いな!と思いましたまる
読者コメント【まめに返信してます】