こんにちは、森雨です。
下の子どもは最近2歳になりました。
まさか自分が子ども2人の母になるなんて、と今さらながら時々思います。
子ども二人の子育ては大変です。
子ども一人でも結構大変だったのに、とは思いますが最近では
(まあこの大変さも楽しみのうちだな~)
と思えるようになりました。
ただ最近その子育てのしんどさが変わってきたんですよね。
それまでは体力的なしんどさが勝ってたんです。
でも、楽になってくると☟気持ちが強くなってきました。
求められる愛情と与えられる愛情の量
がすっごく違うことに気が付いたんですよね。
毒親育ちならではなんだと思います。
毒親育ちの方の子育てのしんどさのほとんどはここにあるんじゃないでしょうか。
目次
愛情を求める子どもの試し行動
長男は5歳なんですが、最近反抗期なんですよ。
たかが5歳の子どもですが、それでもものすごいんですよ、反抗が。
2歳のころの反抗はワケもわからずイヤイヤー!というやつですが、5歳にもなると色々分かっているのでちゃんと反抗してくるわけです。親の気持ちや意図もわかっていて、反抗しているんです。
しかし、5歳児がキーキー言うときに叱ると火に油になるんです。
反抗期のときのキーキー!は、愛情を確認しようとする『試し行動』。
とにかく構ってもらえることで愛情を確認しているんですよね。褒めてもらえなくても、叱られるのでも嬉しいらしいです。
とにかく、親の関心を引くのが目的なんですよ。
そういうときに無関心になっちゃダメ、感情的に叱ってもダメ。
全力で甘えてくる子どもを受け止める度量が必要になってくるわけです…。
余裕とサポートがないと子どもに愛情を与えられない
子どもに愛情を与えるにはそれ相応の余裕が必要なんだと日々感じています。
子どもはとにかく手がかかるので、自分の時間・体力すべてを駆使して育てなければなりません。
仕事、家事、自分のあれこれのことを削りに削って相手しなくてはいけなくなるんですよ。つまり、「毎日仕事と家事と自分のことでキャパオーバーです…」という人は子育てはとてもできません。
でも、毒親育ち(愛着形成に支障をきたして成長した方)は日々クタクタになって生きていますよね。不器用に頑張っています。
だから、正直子どもに愛情を与えられる余裕がそうでない人より少ないということになるんです。
では、どうすればいいか?
- 義実家と実家の協力
- ママ友と連携する
- 福祉サービスをフル活用
- 夫を100%戦力につける
もちろん、毒親育ちの読者の方の中には「いやいや、どれもない!」という人もいるでしょう。それでも一生懸命育てている人も。
そういう人は並々ならぬ努力をしています。自分を相当犠牲にして子育てしています。
(そして、もしどれかが「ある」状態でも「楽」ではないですよね、知ってます)
その「相当な犠牲」を払ってても、足をすくわれて児童虐待に至るケースが多いことはニュースでよくある児童虐待死事件でもわかりますよね。
日本では福祉サービスは不十分だし(制限が多すぎる)、民間のサービスは経済的に安定してないと無理。
ママ友と連携する…も気を遣うし…義実家も実家も無理。
残るは夫だけど…と悩む人も多々いますよね。
では、どうすればいいのか?
どうすれば毒親育ちが子どもが求める愛情にしっかり応えてやれるのか?
余裕をもって、愛情を与えられるのか?
子どもに愛情を与えるために、自分を変える
子どもに愛情を与えるには、自分を変えることです。
他人でなく、自分をちょっと変えてみること。
「どうせムリ!」という想いを子どもの為に振り払わなくてはいけないです。
【毒親育ちの子育て①】素直になって甘え上手になる
まず、素直になりましょう。
毒親育ちは十中八九、人に対して疑心暗鬼になっています。
「どうせみんな私のことなんて助けてくれないから…」そう考えているんです。
当然ですね。これまで親の無償の愛に恵まれなかったんですから。どんなことも無償でしてもらえることはないとわかっているんですよね。
でも、これからは素直に人に甘えましょう。
「甘えたらなんて思われるか」なんて強がらずに、しんどいときはSOSを出すこと。
図々しくなりましょう。
どうせ「周囲はみんな図々しい人ばっかり」と思ってるんでしょ。真似すればいいんですよ。
子どもが大きくなってから、お礼すればいいんですよ。
【毒親育ちの子育て②】人に依存しない
素直になるには人に依存しないこと。依存心が強い人、すごく多いですよね。というより、みんなそうです。だからこそ、意識してなくしていきましょう。
①と関連しますが「甘えたらなんて思われるか」「あの人はこう思う」「だから私はこうする」などと感情の駆け引きを行うとき、人は人に依存しています。
誰かがどうにかしてくれる、と思っている状態はまさに『試し行動』の状態です。
残酷なことを言うようですが、毒親育ちといえどもう大人なので自分の機嫌は自分で取らなくてはいけません。
大切なことを言います。周囲の人間はあなたの望むようには絶対に変わりません。
周囲を変えるより、自分が変わるほうが楽なはずです。
あなたは道の真ん中のどかせるはずのない巨石をずっと持ち上げようと頑張っているんです。あと何年その石と向き合うつもりですか?
依存というのは、人の対応を期待することです。
何もしなくても、言わなくてもやってくれるだろうと勝手に期待して、ガッカリすること。
これが私の言う『依存』です。
誰かにべったり、というイメージではありません。
【毒親育ちの子育て③】自分で癒す
次に、育ちが精神的に負担になると感じていて、今すごく生きづらさを感じるならきちんとカウンセリングを受けること。
ツラい状態が続くなら、心療内科で薬をもらいましょう。
自助グループを探しましょう。
カウンセリングを受けましょう。
本を読みましょう。
とにかく、自分で自分を癒さないといけません。
毒親育ちは自分で自分を救わなくてはいけません。自分で脱却しなくてはいけません。
すごく冷たいようですが、これが事実です。
【毒親育ちの子育て④】趣味、娯楽なんでもやってOK!自分を大切にしよう
完璧主義の多い毒親育ちですが、何事も「ほどほど」を目指しましょう。
目指すべきハードルが高すぎる人は神経質な親に育てられた人が多いんです。子どもの言動に目くじらを立てて、叱りすぎていませんか?(私もそうですがね)
「まあいっか」を口癖にして、ほどほどを目指しましょう。
そして、率先して好きな趣味や娯楽を楽しみましょう。
そのためのズボラ、、オールオッケーです!
よく「ずぼら飯」など、ずぼらが悪いかのように言われていますが、ずぼらこそ我々が目指すものなんです。
神経質に頑張って(見て見て!私やってますよ!)と周囲にアピールする(これも依存ですね)より、「ズボラです」って言えることで余裕がうまれるはず。
自分を許しましょう。目指すは、ずぼら主婦です!
【毒親育ちの子育て⑤】愛し合える夫婦になる
依存心は脱却しなくてはいけませんが、愛し合うことは大事です。
あなたを一人の人間として「愛してもらえること」
あなたも誰かを「愛すこと」
誰かを愛する&愛されるパワーは何にも代えがたい癒しをもたらします。
夫婦で愛し合える関係になること。信頼できる関係になること。
ポイントは、してもらうことを考えるのではなく、してあげられることを考えること。
夫婦となると、つい甘えが出て「あの人はこうしてくれるはず」と言わなくても通じるとお互いで思っていることがあります。これはあきまへん。
必ず言葉にすること。コミュニケーションをとること。
時間がなくて余裕がないときほど、お互い相手に甘えてしまうものです。
そういうときこそ、ちゃんとコミュニケーションを取りましょう。
毒親育ちは虐待の免罪符にはならない
ワンオペ育児の中で、血のにじむ努力をして子育てされている方もたくさんいるのは知っています。
頑張れば頑張るほど、余裕がなくなっていく。それでもキレてしまう、子どもに手を上げてしまいそうになりますよね。よくわかります。
「私親が厳しかったから、子ども叩いたり蹴ったりしてもいいの」
「親がネグレクトしてたから、私も子どもを置いて飲みに行くんだ」
こんな風に考える人がいないとは言いません。でも、余裕が無くなって誰の支えもなく生きているとこんな「毒」が体中回ってしまうんですよね。
わかりますよ。(大声)
私も息子の反抗期に与えられる愛情(という余裕)の無さに愕然とすることがあります。
うちは二人いるんで、ただでさえ愛情というケーキを二分割してやっているつもりですが、絶対どっちかが(どっちも?)足りない!と怒り出すんですよ…。
おかげで保育園児を二人担いで帰ることしばしば…(;’∀’)甘やかしでしょうか。いいえ誰でも。
でも、余裕がない中でもせめて
一日数分でいいから抱きしめてやること。
一日数分で良いから話をじっくり聞いてあげること。
一緒に遊ぶこと。お風呂に入ること。寝ること。
これくらいはしたいですよね。
それでも、余裕がない!というくらい問題山積みの方。
コメントを寄せてください。
一緒に道を探しましょう。
森雨でした
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